ヴィンセント・ムーン特集上映「旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界」@下高井戸シネマ、行ってまいりました。
今回の特集では毎日、別の作品の上映がありますが、今日は「地中海、アフリカ」の日でした。
※下高井戸シネマでは上映後に、劇中に使われた動画の一覧を記載した紙を配ってくれていて、ありがたい限りです。
それを参照して、上映された動画をまとめておきます。
それでは早速上映された映画をどうぞ。
最初はTAKE AWAY SHOWから2本。
Gaspar Claus & Pedro Soler
フランスから、ギャスパー・クラウス。ヴィンセント・ムーンの動画にはよく出てきていて、ヴィンセントが撮った友川カズキさんのドキュメンタリー映画「花々の過失」でも共演しておりました。
恐ろしさすら感じるコントラバスの音が迫力あります。
逆光で撮られた、影が多めなカットも似合ってますね。
Enrique Morente
スペインから、エンリケ・モレンテ。2010年に亡くなってしまったのですが、その直前に撮ったものだそうです。
国民的なフラメンコ歌手だったそう。
撮り方が独特でヴィンセントらしい、いつの間にか演者が増えているような撮り方、最後の天井をぐるぐる回転しながら写すカットなど、いい感じです。
MEZZO MORRA(ANDREA PISU、ANTONIO PUTZU)
イタリア「MEZZO MORRA」というタイトルの動画から。
この動画に入っていますが、編集の仕方は全く違うみたいです。
※上映されたものに「ショートバージョン」みたいな記載もあったのですが、別の動画のことだろうか??
記憶にあるのは、20分過ぎから出てくる楽器。この動画では楽器の説明もされてますね。
だいたい説明なしに進んでいくヴィンセント・ムーンの作品としては珍しい気もします。
実際に使われていた音は25分過ぎくらいの箇所ですかね。
そして29分過ぎの箇所。
この男性たちのハモり?がスゴかった。耳を抑えながら歌う姿が印象的。
あてられている動画は全く別のものだったように思います。
AYSENUR KOLIVAR
トルコから。
声。引っかかりのある声がすてきです。
そして途中で出てくるかわいい服のおばあちゃん。(4:30過ぎから)
曲のラストではこのおばあちゃんがメインを取ってしまうという笑、ヴィンセント・ムーンらしい撮り方。
会話も入っていて、おばあちゃん、すごく褒めてくれてますね!犬と一緒に歩く後ろ姿が印象的です。
後半、夕日の中で歌うところは曲自体がすごくよかったなあ。音が動画の色味とも合ってました。
AHMET ASLAN
こちらもトルコ。この人の楽器さばき、すごいです。
サウスポーでガタイもいいのに指先は細かく、素早い音を次々に繰り出します。
イケメンなのでモテそうですね~笑
ずっとこの人だとさすがに濃すぎると思ったのか、曲の中に関係のないネコのカットがちょこちょこ入ってくるのがよかったです笑
ZAR
エジプト。
何もない背景から始まったのが印象的だったこの動画。
ラストの盛り上がりがすごかったなあ~
カオスの中でどんどん上がっていくテンポ。
そして、スパッと終わるかと思ったら、割りと雑い感じで終わるという笑
MORNING OVER DORZE
エチオピアのドルゼ族。
こちらは、以前にヴィンセント・ムーンが来日していたときの友川カズキさんとのトークイベントでも上映していた記憶があります。お気に入りなんですかね!
3分過ぎから始まる、独特なリズムの曲が好きです。
METAL MACHINE MERKATO
こちらもエチオピア。
Jacob Kirkegaardというアーティストとのコラボ。
少し調べたところ、このアーティストは環境音でよく音源を作っているアーティストみたいです。
今回は題材が「METAL」だった、ということですね~
BI KIDUDE and The Culture Musical Club
このピンクの衣装の色が最高でした。背景の薄い緑に映えていました。
ヴィンセント・ムーンは、衣装も含めて、素材としていいものを撮っているような気がします。(もしくは、それをうまく撮る方法を知っているか。)
最後は、地域の歌唱大会のようなセットに見えますが笑
きっと立派なお方なのです!
ということで、「旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界」地中海・アフリカ編のまとめでした。
ヴィンセント・ムーン特集は今週金曜日まで続きますのでぜひ。
映画館で観ると、新たな音も聴こえるでしょう、小さな画像の変化にも気がつくでしょう。絶対にスクリーンでご覧になることをおすすめします。
以前に、新宿K’s Cinemaや吉祥寺バウスシアターの爆音映画祭で特集上映をされていたものはこちらのページに記事の一覧があります。
お時間があればぜひ合わせてご覧ください!
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