ナンバーガール。
このバンドが生み出した名曲の数々は、バンドが解散してしまった今となってはライブで見ることはできないわけですが、そのライブを録画した動画は多数残っているわけでありまして。(自分も実際にライブを見られなかったひとりです。。悔しい。。笑)
まだ未見のナンバーガール動画がある方は、ぜひ一度ご覧になっていただきたいのであります。
このバンドの熱量、すごいですから。
メンバーはこちら。
ギター、ボーカル: 向井秀徳(ZAZEN BOYS、KIMONOS、向井秀徳アコースティック&エレクトリック)
ギター: 田渕ひさ子(bloodthirsty butchers、toddle、LAMA)
ベース: 中尾憲太郎(Crypt City、ART-SCHOOLのサポート)
ドラム: アヒト・イナザワ(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)
これだけの面々が集まっていたんですから、中尾さんが脱退しようとしたときに、この4人でこそナンバーガールである、という理由でバンド解散となったことも納得がいきます。
90年代の伝説と言っても過言ではない、数多のバンドに多大な影響を与えたナンバーガールのライブ動画、ぜひお楽しみください!
それではまいりましょう。
「ドラムス アヒトイナザワ。」(違)
ナンバーガール – OMOIDE IN MY HEAD
最初からラストライブの動画ですが、絶対に外せないこの曲。
MCで早くも感極まります涙
「札幌の11月30日って、こんなに暑いものなんでしょうかねえ。」
曲に入るまでのMCの部分が長いのですが、この部分を見ることでナンバーガールの世界観も作られ、曲も一層と引き立ちます。ぜひ全編でご覧ください。
MCからの、イントロの「ジャラーン!!!!!」の音でブワー!!!!っと来て、イントロのラストの会場全体での
「オイ!!!」
たまらねえ。。。
たかがYouTube動画の画質でここまで感動しちまうとは。。。笑
記事の一番最初から一番最高な動画出しちゃいましたね~。
「90年代の日本のロックはよかった」なんて話をよく聞きますが、「やはり最高だったのかもしれない」と思わざるをえない内容です笑
ナンバーガール – IGGY POP FAN CLUB
「その記憶はもしかしたら僕の中だけの妄想なのかもしれません」というMCから始まるこちらの曲。
MCからグイグイと引き込まれる空気感。
なんですかね。向井秀徳の中ではすべてが完成されているというか。
その完成されたものに踊らされている感ももちろん一瞬感じながらも、そんなちっぽけなものをぶち壊す音。
なんと最高なのでしょうか。
ナンバーガールの解散が妄想であって欲しい。。。というのはファンの誰もが思ったことでありましょう。
ああ、やっぱりライブで観たいわ~笑
ナンバーガール – 鉄風鋭くなって
「鉄のような風が吹く~~」と向井秀徳のMCが入った瞬間に盛り上がるこの曲。
イントロの中尾さんのベースからグイグイ来てますが、そこに乗っかる田渕さんのギターの音があまりに最高です。(高音ギターが好きでw)
「風が鋭くなる」という日本語の表現もナンバーガールの独特の語感というか、他のバンドにはない言語表現なんですよね。
向井さんの頭の中にある文学的センス、好きです。
ナンバーガール – 日常に生きる少女
「やよいちゃんに捧げます」
イントロ0:40あたりからの弾みのある音がたまりません。
曲全体でも緩急をつけながら独特の膨らみを持った曲。
曲のラスト5:00の田渕さんのギターの弾きっぷり、惚れ惚れですね。。
ナンバーガール – 透明少女
少女と言えばこちらの少女も。
ナンバーガールには、他の少女もたくさんいますけどね笑
ストイックで男臭い音の印象があるナンバーガールに、キラキラした感じがするイントロが不思議な感覚もするような曲です。
歌詞に出てくる「桃色作戦」ってなんか好きです笑
ナンバーガール – I don’t know
続けて、京都大学西部講堂でのライブの様子。
このときは一曲目にこちらの曲を。
イントロからゆらゆらと入り一気に突っ走る。ついていきます!!!笑
「I don’t know」は宮崎あおいと蒼井優が出ている映画「害虫」でも使用されていましたね。
間髪入れずにくる「はいから狂い」の広がりのある音もすてきです。
ナンバーガール – NUM-AMI-DABUTZ
曲名から衝撃を受けたのがナムアミダブツ。
イントロのギター、ベース、ドラムもめちゃくちゃいいのですが、そこから一気に崩れていく0:45あたりがね、もう最高ですよ。
ラップのような日本語のリズムもナンバーガールならでは。
音数が少なくなる部分は、中尾さんのベースも一段と際立ちますね。
ナンバーガール – INUZINI
この曲は田渕さんの高音ギターが大活躍!
ギターが苦しそうに思えるほどw
ラストはお祭り状態www
らっせーらっせーらっせーらー!
ホイサホイサホイサホイサ!
Say Ho!w
中央に4人が集まるラストも、ライブの見た目的にかなりかっこいいです!!
おすすめしたいアルバム、DVD
ナンバーガールをライブで見ることはできませんが、音源で聞くことはできます。(メンバーはそれぞれバンドでの活動を続けているので、もちろん復活は希望したいですが!)
その音源の中でも特におすすめしたいアルバムをご紹介しましょう。
IGGY POP FAN CLUB、透明少女、OMOIDE IN MY HEAD、鉄風鋭くなって、I don’t know、NUM-AMI-DABUTZも収録のベスト盤。
「ナンバーガールは何から聞いたらいい?」という方はこちら。
ライブ音源はこちらがオススメ。ラストライブをそのまんま。
この熱量を伝えられるものが残っていてよかった!万歳。
粗さが好きという方はCD音源よりこちらのライブ音源の方がよいかも。
さらにディープに浸かりたい場合はこちら。超ボリュームでナンバーガールを骨の髄まで。
だいたい全部入ってます笑
ナンバーガールにハマっているという自負があるなら、2枚ともいっちゃっていい思いますw
DVDならこちら。全てのPV動画、ライブ「LIVE 京都大学西部講堂 2002年11月22日」を収録。
もう、とにかくいっぱい入ってます!!!笑
これは欲しい。。(個人的にw)
2016年に初アナログ化された音源は、Amazonでは軒並み高騰してますね。。
番外編
ナンバーガールのアメリカ シカゴでのライブの動画が出てきました。
英語でMCを始めて、すぐに日本語に切り替える向井さん笑
やはりこのバンドは日本のバンドなんだなと誇りに思います。
(そして、自分が日本語を理解できてよかったと心から感じます笑 このニュアンスは日本語でないと絶対に伝わらないから。)
その後の演奏でグイグイと引き込んでいく、メンバーの真剣な姿にシビれました。
リマスター音源の発売にあたっては、著名人(とうか、いちナンバーガールファンですよね笑)の皆様からも熱いコメントが届いていました。
このあたりから、ナンバーガールの崇高さが伝わってきますね。
そのコメント一部をご紹介。
対バン前、ロフトの楽屋でネタあわせしていると、眼鏡の青年が入って来て「差し支えなければどうぞ」と一升瓶をドンと置いてソファに座り実話ナックルズを読み始めた。
それが向井さんとの初対面でした。2001年だと思います。
本当に福岡市博多区から来たんだなと思いました。ナンバーガールの解散宣言は突然すぎて(何しろ数日前に4人はグループ魂のコント収録に参加していたのだから)驚きましたが、じゃあもし解散せずに今も続けてたらどうなっていたかというと、正直まったくイメージできません。
ということは、あの時点でナンバーガールは完結していたんだなあと1枚目から順に聴き返しながら感じています。
そして4人が今も音楽の現場で闘っていることを頼もしく感じると同時に、コントをやらせたことを本当に申し訳なかったと思うのです。
宮藤官九郎
どれもこれもぜんぶこの命に入ってる!
我が刹那、我が永遠椎名林檎
青春ですか向井くん。。
いくつもの謎の流行を作ったナンバーガール、聴き返すと更にNAZODARAKE。
そう言えば磔磔で「TATOOあり」一緒に演奏しましたっけ。色々悩みきいてもらいましたねその頃。
解散した今も、全員の音も顔も声を思い出すのに1秒とかからない。。。
そうか、俺にとっても青春やったのねナンバーガール。初対面の向井くんはテレビ局の職員やと勘違いしてました。
ひさこちゃんとTMネットワークの話で盛り上がり、憲ちゃんとはよく飲み、あひとくんとは一緒にバンドやりました。青春やな。
岸田繁(くるり)
そして、向井秀徳よりこの言葉。
これねえ、もう、ひと言で言わしてもらいますけども……青春なんですよね。
すいません、青春です
向井秀徳
いいですね~、40男が語る青春。
ナンバーガール、ぜひこの機会に聞き直してみてはいかがでしょうか。
ナンバーガールについて、何かいい記事ないかなあと思って検索していたら、この記事がとてもよかったです!
ブッチャーズ吉村さんや、ナンバーガールの初期にまつわる方々の濃厚超ロングインタビュー。
ぜひ合わせてご一読を。
ナンバーガールの音源がより一層楽しめることでしょう。
(かなり昔のページなので、かなり読みにくいですが、情報量は最大級です!)
こういうインタビュー、いいですね~!
▼exclusive edition NUMBER GIRL OMOIDE IN MY HEAD;1995-2002
http://loft-prj.co.jp/interview/0507/11.html
それでは、これからも素晴らしいナンバーガールライフをお送りくださいませ。