吉田ヨウヘイgroup。
最近ちょこちょことその名前を聞く機会が増えていて、気になっていたんですよね。
ちょうどそんなタイミングで新曲のPVを目にして。
そしてその曲がイントロからとてもよくて。
そんなきっかけでした。
その曲がこちら。
吉田ヨウヘイgroup – ブールヴァード
イントロからドーン!ですよ笑
これは来た、と。
吉田ヨウヘイgroupは、ボーカル、ギター、ピアノ、アルト・サックス(!)担当の吉田ヨウヘイを中心とした8人編成のグループ。
ギター、ベース、ドラムの基本的なロックバンドの編成に加えて、キーボード、テナーサックス、ファゴット、フルートまでいるという大所帯バンドです。
バンドの公式HPには「8人組ロックバンド」という表記があるのですが、どうも「ロックバンド」という響きがしっくり来ない感じで、そのしっくりこない感じがすごくいいアジを出しているのです。
なんとなく絶妙に現代っぽくない音を出していて。
ファンクっぽい感じもあるような気がして。
ブルース的なダサさもあるような。
不思議なバランスを保っていて。
アジカンの後藤さんも吉田ヨウヘイgroupのアルバムのリリースにあたって、こんなコメントを出していました。
僕らの音楽の未来が手放しで明るいと感じるのは、こうやって真新しいフィーリングが日本中の様々な場所で生み出され続けているからだ。日本のインディロックはとても豊かだよ。吉田ヨウヘイgroupは、その豊かさのひとつの証左だと思う。
後藤正文/ASIAN KUNG-FU GENERATION
また、田中宗一郎主催のCLUB SNOOZERにも出演していたりと不思議なバンド。
音源のリリースは安心のP-Vineからです。
気になるライブはこんな感じ。
吉田ヨウヘイgroup – ブールヴァード(LIVE)
ジャズっぽく、ソロもあったりしてなんかいい感じです。
お客さんの盛り上がり方もちょうどいい感じで笑
もう一曲。
吉田ヨウヘイgroup – 前に住んでいた街
こちらの曲は、アコースティックのバージョンも。
あったかい感じで、めちゃくちゃよかったです。
吉田ヨウヘイgroup – 前に住んでいた街(Acoustic)
アコースティックだと、女性コーラスが一層染み渡りますな。。。
という感じで、曲だけでもじゅうぶんいい感じなんですが。
公式サイトのブログを読んでいたら、さらにいいなあと思った部分があったので引用します。
2014年の6月に発売されたアルバム「Smart Citizen」発売にあたってのブログ記事です。(タイトルは「特典について念のため」というもの。おそらく吉田ヨウヘイさんの文章。)
今回のアルバムは幸運にもタワーレコードやHMVなどの大型店でリコメンド商品に選んでいただきました。そうすると、「その店舗に限定の特典を」、ということになります。
それ自体は本当にありがたいことなんですが、そうなると1stを出してからの1年間、本当に応援してくれたいくつかの独立系のショップで僕らのCDを買っていただいた場合に、大型店で買うより損をした気分になる、ということが起こりえます。
それは絶対に嫌なので、特別にお世話になったお店についてはどこで買っても満足いただけるよう、限定特典を作りました。珍屋さんに関しては、こういう特典が作りたいとお話をいただき、特典をお店主導で制作していただきました。
そんな訳なので、特典の種類が多いのはあくまで僕らの側の都合によるものです。
変な言い方になってしまいますが、CDは1枚買っていただけたら、もうそれだけで本当に嬉しいです。
友達の方とそれぞれ違う店舗で購入して特典を交換したり、ライブに来ていただける方同士で特典を交換する、といったことをしていただけるようなら、それほど嬉しいことはありません。
缶バッジやチェキは分けるのが難しいですが笑、友達やライブに来ていただく方で特典音源を焼いて共有したり、特典映像をリッピングして共有したり、といったことをしていただく分には、表立ってやっていただいて構いません。
特典も一生懸命作りましたが、何より作品自体を一生懸命作りましたし、自信のあるものが出来ました。お好きな店舗でご購入いただけますと幸いです。
曲のことはもちろん大事ですが、こういう、現場を重視した感じ、ファンのことを知ってる感じが、個人的にはものすごーく好きになってしまいます。
アルバムのトレイラーで入っている曲、曲名がわからないんだけどすごくいい。
ファーストだとポストロックかのような曲もありました。
この曲にこの声が乗ると不思議な感じ。
似たような音楽はあると思うんですが、これだ!というものがない、絶妙などれでもない感が最高な吉田ヨウヘイgroupのご紹介でした。
こんなバンドが増えて来たらとてもおもしろい。
吉田ヨウヘイgroup、早くライブで見たい。