『爆音 ヴィンセント・ムーン』 『Petites Planètes』で上映された動画まとめ

爆音ヴィンセント・ムーンの最終日。
『Petites Planètes』。

わかりやすく言うと、世界各地のおもしろ音楽をヴィンセント・ムーンがご紹介しますよ、的な企画です。
ヴィンセント・ムーンの経験とセレクト力が並じゃないのでかなりおもしろいものに仕上がっておりました。

ヴィンセント・ムーンを信じて、とりあえず一回観てみる、というスタンスを持っていると、かなり楽しめる内容だったように思います。

ヴィンセント・ムーンが選んだ世界の音楽とは?
早速参りましょう。

最初は日本とは地球の反対側、ブラジルから。

GABY AMARANTOS •••∆••• LIVE IN JURUNAS from Vincent Moon / Petites Planètes on Vimeo.

女性ボーカルが、とにかくパワフル。

自宅?から出てきて、その表でライブ!?そして観衆をかき分けてステージへ。
日本では100%ありえない状況で繰り広げられるライブに度肝を抜かれます笑

それに巻き込まれる観衆も見ていておもしろく、
23:00過ぎあたりでは、子どもたちまでもが全力で体を揺らしている姿がサイコーです。(顔がマジで笑)
これぞ熱狂、という感じです。

地球の反対側ではこんなことが起こっているんですね笑

続けて2本目。チェチェンからこちら。

OKO • NUR-ZHOVKHAR (chansons de Tchétchénie) from Vincent Moon / Petites Planètes on Vimeo.

若い女性の声が美しくて素晴らしい。
そして、6分過ぎに出てくる、少し年上の女性の歌声が男前過ぎてその中でも最高です。

曲自体の展開も、ゆったりした流れから急に加速したり、語りのようなものが入ったり、かなりおもしろい。
そして、伝統衣装の発色もすごくいいんですよね。こんな色、なかなか見れないのではなかろうか。

民族音楽、すごいかも。
個人的にはこの日、一番よかった動画でした。

音のミックスもすごくいいので、これだけ臨場感がある音になるんでしょうね~
ミックスの質の善し悪しの違いをこんなところで気付かされるとは。(その業界の人でもないですし、楽器を演奏するわけでもないので、ミックスについてはほとんど知識がないのですが。。。)

こないだのトークイベントでヴィンセント・ムーンが「あくまで音ありきなので」と言っていたのにも納得がいく内容でした。
映像のイメージが強かった分、かなりびっくりしたんですが、言われてみれば確かにそうかもな、と納得。しょぼい音では映像も見れたものではなくなるのかもしれません。

そして、ここからはさらにディープな世界へ笑
ヴィンセント・ムーンのサイトに動画がアップされすぎていて特定が難しい領域に笑

おっしゃる通りであります。

数ある動画の中からビジュアルの記憶を元に発見した3本目は、ペルーのシャーマン的なおばちゃんをフィーチャーしたもの。
周辺住民であろう人々が集う、怪しげな音楽が流れ続ける密室で、これまた怪しいマズそうな飲料(実際飲んだ人はみんな険しい顔をしていましたw)やタバコ(クスリ)らしきものを次々に摂取。

その動画の中で、寝込んでしまう人、意識をなくしている人もいました。

しまいにはシャーマンのおばちゃんも嘔吐を始める始末笑
これはなかなかきつかった。。

そして、儀式、すごい。。。
結局何が目的であんなことをするのか、とかは全くわからない。という、ある意味余白を残してくれる動画?なのかな。。

↓動画が見つからなかったのですが、関連情報はこちらに。
http://www.vincentmoon.com/video-justina-432.html?PHPSESSID=2693e08039f1890c1927d2e931e52198

4本目も、どこかの儀式的なものでした。
※この動画だけ、情報が全く見つからなかったのですが。
司祭様のようなおっさんが祭壇の前で踊り、そこに祈る年老いた女性。

おっさんはクスリ的な葉巻を吸ってトランス状態になり、お金をばらまいたり、火をまとって踊ったりとやりたい放題でした笑

その役を若い女の子に引き継いだ後の舞台裏で衣装を普段着に着替え、にこっと笑っていたのが印象的でした。
そこを撮影したヴィンセント・ムーンもさすが。

※もし動画を発見した方がいましたらコメント欄からぜひお知らせを!

5本目もチェチェンから。トランス系?の音楽。

LE GRAND JIHAD • soufisme en Tchétchénie (5) from Vincent Moon / Petites Planètes on Vimeo.

男性が密集状態になり、歌いながら踊り狂っております。。
まわりには女性もいますが、冷めた視線を送る人もいれば、一緒に踊り狂う人もいて、多様性ですなあ、とか思ったり笑

その輪の中心に、ひとりの男の子がいて、トランス状態っぽくなってます。
男の子の何かの儀式的なものなのかなとか、、。

ということで、世界にはいろいろな音があり、その地で発展していっているのだな、と認識しました笑

この日はヴィンセント・ムーンの舞台挨拶もあったのですが、トークの中で、メディアが取り上げているものはごく一部に過ぎず、実際に現地を見てみないとわからない、というような話をしていました。

確かに、ここまではメディアでは取り上げないわな笑、とは思いつつ、それをあえて出していこうとする姿勢はおもしろいなと思いました。(他にやる人がいないなら自分がやる、価値のあるところで自分が動く的な。)

他に印象的だったのは、今あるものをどう伝えて、今後どう発展していくかに興味がある、という話。
確かに、今はものがたくさんあるし、それをすべて伝えることもできないのであれば、それがどう変わっていくかが大事なのかなと思ったり。

次の世代への引き継ぎ的なことって、日本ではよく問題になっている話ですが、
こういう活動をすることで、少し違う形で伝統文化の評価がされると、若い人たちからの見方も変わってくるのではないかと思います。

感覚では、自分たちの住んでいる場所の伝統のものって素直に受け入れられないところがあるような。
海外の伝統音楽はおもしろい!っていう感覚で入ってきますが、国内の伝統音楽は、まず始めにダサいな、という感覚が出てきてしまうような。
その広め方も一考の余地ありなのかなと思います。

トークの中で出てきた豆知識ですが、ヴィンセント・ムーンの腕には、
「明日はどうなるかわからないから、今日おいしいお酒を飲む」
と、タトゥーが入っているそうですよ笑

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