くるりやナンバーガールとともに、90年代後半~ゼロ年代前半の音楽シーンを駆け抜け、そして解散したスーパーカー。
「邦楽」というジャンルなど感じさせないような、さまざまな音楽を試みて、独自の世界観を作り、同世代のバンドの先駆けとなり、今なお後続のバンドにも影響を与え続けており、90年代の伝説のバンドとも言われています。
初期の曲ですと発売から20年以上がたつわけですが、個人的にもいまだによく聴くバンドなので、その中のおすすめ曲を発売した順序で、アルバム別にご紹介します!
※「もうすでに知ってるよ」っていう方で、B面のおすすめ曲は未チェックだったな、という方はその部分だけでもぜひ!「LOVE SONG」「Seven Front」「ALRIGHT」「Free Your Soul」など、目から鱗が落ちまくりの、かなりいい曲が取り揃えられております!
ではどうぞ。
▼目次
『スリーアウトチェンジ』
『JUMP UP』
『OOYeah!!』
『OOKeah!!』
『Futurama』
『HIGHVISION 』
『ANSWER』
おまけ:シングルB面集『B』
スリーアウトチェンジ
Wikiの情報によると、ライブでの再現性を考えてほとんどの曲を一発撮りで収録されているこちらのアルバム。
デビュー・アルバムとは思えない完成度です汗
300曲の中から厳選された19曲だそうですよ。(こちらもWiki情報笑)
やはりスタートはスーパーカーのデビュー曲でもあるこの曲から。
SUPERCAR – cream soda
青春全開の音がすてきです。
初期はこういう音が多かったですよね。このスピード感。
SUPERCAR – DRIVE
イントロがいいんです。スーパーカーの曲ってイントロがいい曲がとても多い。
まだまだこの記事の中にもたくさん出てきますよ笑
メンバー出演のPVもナイス。PVの冒頭のMDプレーヤーは時代を感じさせますね笑
SUPERCAR – My Way
こういう曲を聴くと、センスを感じずにはいられません。
普通のロックとは違う響きを持っている感じ。ナカコーの軽いギターの音が個人的にツボです。
動画はラストライブのものですが、ラストライブでも演奏されるほど大事にされていた曲なんでしょうね~
SUPERCAR – Lucky
「あたし、もう今じゃ、あなたに会えるのも夢の中だけ・・・。」
この曲でフルカワミキに惚れた。
※作詞はいしわたり淳治ですけどね笑
そんな当時のPVでのLuckyがこちら。
そして解散ライブでのLuckyがこちら。
発売が1998年、解散が2005年ですから7年間でこうして成熟していったのか~と。
佇まいが全然違いますね。地に足が着いたというか、どっしり構えてスタンスを取っている感じ。
ラストのミキちゃんの笑顔が泣ける。。
SUPERCAR – PLANET
スピード感のみで突っ走るかと思いきや、こういう曲もちゃんとある。
どこまで完成されてるの、、って感じです。
同時代を生きていたバンドのいくつかは、このアルバムを聴いて死んだでしょう。
じわじわ上がってくるギターがたまりません。静かな闘志のような。
アルバムのラストはこの曲。
SUPERCAR – TRIP SKY
音もいいんですが、「TRIP SKY」なんてタイトルが最高じゃないですか。
いしわたり淳治がつけたのかな?ナイスな言語感覚。
言葉選びのおもしろさもスーパーカーの特徴です。
ラストライブのTRIP SKY、最高だったでしょうね~
曲の後の余韻もいいですね。
JUMP UP
「スリーアウトチェンジ」の勢いと比較すると、全体的に落ち着いた印象となった一枚。
ゆったりとした中でも実験的な音が随所に見られます。
SUPERCAR – Sunday People
イントロで電子音と、篭ったあたたかみのある音が融合した瞬間。
このバランス感がスーパーカー。
SUPERCAR – My Girl
イントロの音の響きが最高なのと、PVがおもしろい。
歌詞とは異なるテロップが語り口調で入る。スーパーカーのPV好きです。
このあたりまでこだわりを持って作っている感じが伝わってくるのも良さのひとつですかね。
SUPERCAR – Love Forever
こちらもForever感のあるPVがすてきです。
意味深なストーリー性を持った、音楽PVではなく、映像作品としても評価できるレベルのPVですね。
SUPERCAR – Tonight
「じわじわ来る」とはこういう曲のためにあるのでは?笑
ゆったりした曲と対照的に、間奏に入る荒削りなギターソロもかっこいいです。
OOYeah!!
オリジナル・アルバムとしてではなく、企画盤として発売された「OOYeah!!」と「OOKeah!!」。
アナログ盤も出てたんですね。他のアルバムもアナログ出して欲しいですけど笑
SUPERCAR – BE
PVのシュールさがハンパない。。
そのシュールさとは対照的に音はぐいぐいと食い込んできます。
SUPERCAR – MOTORBIKE
こちらもイントロがナイスで。
バイクで突っ走るには最高ですね。
OOKeah!!
SUPERCAR – Sun Rider
軽いイントロからドーン!です笑
この勢いがすてき。ライブで聴いたら楽しいでしょうね~
SUPERCAR – Flicker
企画盤にも隠れた名曲が。初期のスピード感そのままに。
ミノルタのカメラ「ベクティス2000」のCM曲でした。
SUPERCAR – Desperado
もう一曲。
ゆったりした曲調に歪むギターの音がしっかりと存在感を持っていて素晴らしいなと。
Futurama
名盤の呼び声も高い「Futurama」。
前作のようなゆるい空気の音に、電子音や打ち込みも入ってきて、後期のスーパーカーらしさも出てきたアルバムかと。
ライブで盛り上がる「White Surf style 5」「KARMA」も収録。
「収録曲はすべて次曲に繋がるよう編集されている」っていうのもかなりおもしろい試みです。
アルバム全体を通しでぜひ聴いて頂きたい一枚。
SUPERCAR – Baby Once More
気の抜けたボーカルが最高。裏ではめちゃくちゃかっこいい音が走っているのがこれまた乙。
SUPERCAR – White Surf style 5
ライブだとこの曲ですかね。ガンガンに盛り上がって、フジロックだとダイブとかも起こってました。
「Baby Once More」「Easy Way Out」などのゆるめな曲と、この曲が共存できているのがすごいなーとかも思ったり。
SUPERCAR – Easy Way Out
「なるようになるさ」っていう歌詞が、サブカルの勢いがあった当時を表しているような。
SUPERCAR – Karma
ライブで必ず聴きたい曲。と言っても今となっては叶わない願いなのですが。。(泣)
「YUMEGIWA LAST BOY」などへの布石っぽいような浮遊感もある名曲。
ずっと同じフレーズが繰り返されるかと思うと、堰を切ったように轟音をあげるギターが好きです。
SUPERCAR – FAIRWAY
これもイントロが涙
うおおおおお!ってなります笑
フルカワミキの掛け合いコーラスもナイス。
本当に「Futurama」いいアルバムです。
HIGHVISION
プロデューサーにROVOの益子樹、サウンドプロデューサーに砂原良徳を起用し、電子音をまとって、ストイックさを一気に増した感のある「HIGHVISION」。
ナカコーさんがROVOなどにも影響を受けていたそうですね。
他のバンドの要素も取り入れながら、このあたりで、スーパーカーというジャンルを確立したような。
まさに「HIGHVISION」。他のバンドが追随不可能なところまで登りつめた感があります。
映画「ピンポン」の主題歌に「YUMEGIWA LAST BOY」、挿入曲に「Strobolights」「Free Your Soul」などが使用され、それによってバンド自体が一般の人まで知れ渡ったように思います。
「AOHARU YOUTH」(アオハルユース)
「OTOGI NATION」(オトギネーション)
「YUMEGIWA LAST BOY」(ユメギワラストボーイ)
「NIJIIRO DARKNESS」(ニジイロダークネス)
「SILENT YARITORI」(サイレントヤリトリ)
という、ルー大柴的ダサさとクールなスタイリッシュさとの絶妙なバランスを持った曲タイトルも好きでしたね~
益子さんがプロデューサーなので、「NIJIIRO DARKNESS」では、ROVOの勝井さんがヴァイオリンで参加していたり。
SUPERCAR – STORYWRITER
世界観の作り方からして規格外。
グイグイとその世界に引き込む音ですね。
アニメ「交響詩篇エウレカセブン」にも使われた曲です。
SUPERCAR – AOHARU YOUTH
当時の自分は、意味の分からない世界観にただただ溺れていく感じでしたね~
この世のものと思えない何かに出会ったような感覚。(出会ったことないですが笑)
同様に、「OTOGI NATION」も同じような感覚に引き込まれる曲でしたね。
SUPERCAR – STROBOLIGHTS
スーパーカーで一番メジャーな曲と言えば、これですかね?
歌詞の巧妙さも最高に素晴らしい。
ん?どういうこと?と言う方は、もう一度歌詞を読んでみましょう。すごさに度肝を抜かれますよ。
こういう曲に出会うと、ほんと、日本語が母国語でよかったよ。。と思います。
SUPERCAR – YUMEGIWA LAST BOY
何もかもが最高。一度でいいからライブで聴きたかった。。。
なんなら・・・
超盛り上がれる自信があります笑
アナログも超欲しい。。。(っていう人も多いはず。)
この曲は映画「ピンポン」でも主題歌として大きく使われていましたね。
自分自身も映画が先で、この曲を知ったような記憶が。映画、マンガもとても好きです。(どうでもいい情報ですが笑)
Hey! Say! JUMPの有岡大貴くんもこの曲をラジオで流したらしいです!
きっかけは何でもいい。
ジャニーズファンの人も聞いてください、お願いします!!!笑
ANSWER
オリジナル・アルバムとしてはラスト・アルバム。
独特なジャケットデザインはアーティストの田名網敬一と、今はDOMMUNEでも有名な宇川直宏が手がけたもの。
宇川さんはこの当時から面白い人達と仕事をしていたんだなあとか思ったり。
収録曲の「The World Is Naked」ではROVOの勝井祐二さんが再び、今回はエレクトリック・ヴァイオリンで参加していたりしますよ。
SUPERCAR – WONDER WORD
これもイントロからとても好き。
間奏でも入ってくるギターの音。最高。
SUPERCAR – BGM
さらにこれも2分過ぎの間奏で入ってくるギターが。。素晴らしい。。
バンドなのにこういう曲も成り立たせてしまうのがすごい。
SUPERCAR – RECREATION
イントロから涙腺が。。
手の届かない高みに音が存在しているような感覚すらしてくる音。
RECREATIONというか再結成をスーパーカーファンの全ての人が祈っていることでしょう。
おまけ:オリジナルアルバム未収録曲
シングルのB面にも数多くの名曲があるスーパーカー。
あまりにもいい曲が多いので、B面を集めたアルバムも発売されたほど。
未チェックだった!という方はこれを機会にぜひとも聴いて頂きたい!!!
B面とは思えない、あまりの良さに度肝を抜かれますよ。
デビューシングル「cream soda」のB面に収録された、超おすすめの曲がこちら。
SUPERCAR – Love Song
ストレートな音、歌詞が刺さります。ぜひ。フルカワミキボーカルが全編に渡っていてナイス。
この曲、好きなんだなあ。
SUPERCAR – Seven Front
ドラムが心地良すぎる曲です。
こんなおしゃれなドラムがこの時代にあったのか、、と猛省。
展開とラストの盛り上がりも素晴らしい。
もともとシングル「Sunday People」のB面として収録されていた曲ですね。
陽の目を見ることができて本当によかった。
個人的にスーパーカーの中でも上位5曲の中に入る好きさです。
SUPERCAR – ALRIGHT
「DRIVE」のB面に収録されていたこの曲。
こちらも透明感のあるフルカワミキの声が至高です。
鳴らしっぱなしの粗いギターも最高。
「19で覚えたジョークなんだ」
っていうところを山にして、歌詞も最高です。ぜひ。
SUPERCAR – Free Your Soul
この曲も映画「ピンポン」でペコがどんどん加速していくところで使われていて最高でしたね~
これからテンションを上げる!!!っていうときには、細胞レベルで盛り上げてくれること間違いなしです。
ぜひご活用ください笑
ということで、スーパーカーのおすすめ曲をずらりとご紹介しました。
もう今となってはライブで聞けないのですが、せめて音だけでもお楽しみいただけたらと思います。
マニアにはたまらない、アナログBOXなんてものもあったりとか笑
欲しいです。
“【90年代の伝説のバンド】スーパーカーのおすすめ曲の数々をお聞きください” への3件の返信
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