Nujabesが亡くなって4年が経ちました。
いまだに個人的にもよく聴いていて、このタイミングで改めてヌジャベスの背景を知りたいと思ったので、記事を調べたり、過去に読んだ記事を漁りながら書いております。
きっと多くの方がその情報を知ることでヌジャベスの音楽をより楽しめると思いますので、お時間ある際にぜひご覧になってください!
きっとヌジャベスという”人”についても、もっと好きになるのではなかろうかと思います。
では早速まいります。
最初の記事は、1995年にNujabesが「本当に良いと思える音楽をより多くの人に伝えたい」というコンセプトでGuinness Records(ギネスレコーズ)を立ち上げた後、2003年にヌジャベスの主宰している「hydeout productions」のフラッグストアとして立ち上がった「tribe」のサイトからの記事です。
The Story Of Music #1
「They Reminisce Over You 〜 nujabesの愛した音楽たち」
http://www.hydeout-tribe.net/archive/thestoryofmusic1.html
この記事。もっと多くの人に読まれるべき記事だと思うんですが笑
以下は記事の冒頭の文章。
アーティストが聴いてきた音楽の軌跡を辿り様々な思い入れやエピソード、そしてそれらの音から、いかに影響されたかを紐解き紹介していく特集企画「The Story of Music」をスタートします。
第一回目となるアーティストはnujabes。彼が愛して止まなかった音楽、そして彼の音楽世界を形成するにあたって大きく影響した音楽とはどんなものなのか?
彼の作品という側面とはまた違った視点で見た、音にまつわるサイドストーリーを、彼が愛聴していた音楽を通じてご紹介します。
ということで、もう文句なしに必見です!ヌジャベスが影響を受けた曲、それについてのコメントも掲載。
ヌジャベスは、インタビューのような記事がほとんど残ってないので、かなり貴重なページです。
記事には、「数回に分けて、彼が愛した様々な音楽たちを紹介していきたいと思います。」とあるので次回に期待しております!!!(第一弾からかなり時間は経っていますが、関係なしに期待しております笑 他からは絶対に出てこない情報でしょうから。)
当然、曲の紹介もあり、ヌジャベスが愛聴した曲が掲載されています。
Pharoah Sandersの「Journey To The One」やJohn Coltraneの「My Favorite Things」なども。
「※以下のジャケットの画像は本人の実際の私物のものとなっています。」という注意書きすらもなんかいいですね。
Nujabes “Eternal Soul”
こちらも必見です。
Shing02、Cise Star、Apani、Funky DL、Substantial、Fat Jon、Pase Rock、Uyama Hirotoとヌジャベス関連のアーティストが勢揃いの動画記事。(字幕付き)
2010年8月14日、お盆の代官山UNIT。天国のNujabesへ捧げる追悼ライブイベント『Nujabes Eternal Soul』が開催された。生前の彼と彼が生み出してきた音楽を慕う国内外の有名アーティスト、DJたちが集ったこの夜のチケットは即完売。なんと急遽、追加公演が翌日のデイタイムに設けられたほどの騒ぎをみせた。
多くの出演者の中から本編では、Shing02、Cise Star (Cyne)、Apani、Funky DL、Substantial、Five DeezのFat JonとPase Rock、そして盟友Uyama HirotoといったNujabesの音楽を語る上で欠かすことのできないアーティストたちの貴重な話を聞くことができた。
上記URLに掲載された動画に出てくるアーティストの一部のNujabesへの言葉を掲載しておきます。
これだけ錚々たる方々からもいわゆる”リスペクト”の対象となる存在だったんですね。
Shing02
ヌジャベスっていうのはひとつの現象っていうか
得体の知れない現象になっていて…
まあ今でも驚いている自分がいるっていうのは本当に正直なところで…
CISE STAR
彼の音楽へのアプローチはすごくスピリチュアルだった。
聞く人のソウルに届かせようと自分のすべてを音楽に注いでいた。
彼ほど正直に音楽で自分を表現できる人は多くないと思うよ。
Funky DL
Nujabesには本物の情熱と音楽への強い渇望があった。
店も持っていて音楽とビジネスが融合していた。
Substancial
本当に感謝している。
一緒に美しい音楽を作る、素晴らしい機会を与えてくれた。
Fat Jon
俺が歌うすべてがNujabesへのメッセージだよ。
自由へのメッセージを人々に伝えて、歌うことでNujabesを思い続けるよ。
Pase Rock
彼の音楽には澄みきった荘重さがある。
凛とした国として描写される日本ならではの要素だ。彼の音楽からは流れる水や雨など自然の要素が聞こえてくるだろ。
普遍的な真実を表現したのがNujabesの音楽だとね。
Uyama Hiroto
新しいっていったら難しいんですけど、
彼の音楽っていうのは、古い音楽の要素っていうのがすごい詰まってるんですよね。
それが今の形になってアウトプットしてる感じだと思うんですね。
そういう意味で新しいっていうのかな。
映像の終盤の「今日、”彼”来てますから。」という宇山さんの言葉が印象的でした。
そして「自然」と「情熱」という対極にも位置するようなものを同居させた人がヌジャベスなんだろうなあと思います。
2011 December Mix for USEN -ristorante nujabes special edition –
ハイドアウトが行っていた有線の番組の内容紹介の記事ではあるのですが、
記事の中で、Nujabesのリリースした最初で最後のミックステープ「ristorante nujabes」の制作の背景、当時の業界の流れ、それに対するhydeout productionsの姿勢なども書かれています。
その一部を抜粋すると
「様々なジャンルが出揃った」中で、自身のポリシーと美意識を明確に打ち出すと共に自分たちが育って来た環境の中で当たり前に良いと思える感覚を振り返り、自分たちの好きな音楽を選択していく。そういった彼の確固たる哲学がhydeout productionsのコンセプトとなり数々の作品を生み出して来た。
こういう記事、言葉を読めば読むほど好きになってしまいます。。
ヌジャベス、そしてハイドアウトプロダクション。
記事には、ミックステープの収録曲の紹介もありますので、ご参考にぜひ。
(ヌジャベスのコメントも一部あり。)
一文一文、勉強になりますし、ヌジャベスの当時の様子も少し伝わってきます。
こういうコメントが、他のサイトにはめったにないのでうれしい内容だったりします。
上述の「ristorante nujabes」はこちらの記事で収録曲の動画をまとめておりますのでぜひ。
https://1overf-noise.com/nujabes/ristorante-mixtape/
Exclusive Mix from hydeout productions official shop tribe
こちらは今まで存在を知らなかったのですが、2003年「tribe」オープンの時に少量のみノベルティーとして配布されたテープ「tribe sampler vol.1 compiled by nujabes」の内容について書かれています。
「nujabesの音楽の世界観のルーツともいえる過去の偉大なる先人達の残したJazzやSoulをはじめとした数々の作品」とはいえ、「決して中古市場で高値で取引されるものではなく、レコード紹介本で大々的に取り上げられるものでもない」というセレクトがシビれます。
「彼はレコードを買い付ける際、手にとったすべてのレコード、そして収録曲を試聴し選んだ」とありますので、ヌジャベスの耳で聴いて、それを買い、かつ、それらを吟味した中で選ばれた曲達なのですから間違いないでしょう。
収録曲は
Carol McLaughlin – The Fool On The Hill
The Ahmad Jamal Trio – The Donkey Serenade
Herbie Mann & Tamiko Jones – Come Back Yo Me
Joanne Brackeen – Winter Is Here
Sandy Owen – Snowfall
Hubert Laws – Faise Faces
David T. Walker – The Window Of The World
Bill Perkins – Quietly There
Lorraine Feather – Moondance
Frank Strozier – Neicy
Pat Metheny Group – Minuano
Ramsey Lewis – We’re Only Just Begun
です。
正直言うと、パット・メセニーくらいしか知らないのですが笑、きっといい曲が多々あるんでしょう。
そういう発見や出会いが、また楽しいものなのであって。
Moonstarrの「Dust」の元ネタも入っているそうですよ。
という感じで、だいたいがtribeのサイトからの記事になりましたが、まとめでした。
tribeのサイトの中の記事はもっと探すと記事が出てくるかもしれません。
(正直、記事は探しにくいですが笑)内容は濃いので。
記事を書いていても思ったのですが、本当に読めば読むほど、滲み出る音楽への愛情が伝わってきて、ヌジャベスのことをより一層好きになりますね。
もっと多くのヌジャベス関連記事が出てきて欲しいところですが、そうもいかないとは思うので、こうしてまとめてみました。
記事を書いているうちに、音源の方も再度気になってきたので、ヌジャベス関連音源の元ネタをまとめた記事も近々作りたいと思います。
(自分も知りたい、一覧にしておきたいと思いますので笑)
それでは引き続きヌジャベスの音楽を楽しみましょう。
Nujabes R.I.P.
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