ヴィンセント・ムーンが撮った日本人アーティストPV

ヴィンセント・ムーンが撮影した日本人アーティストを2人、ご紹介しましょう。

国内にいても結構な音楽好きでないと見つけられないようなアーティストを、フランスの人が撮っているという事実に驚かされます苦笑

どうやって探しているんですかね。
国内のアーティストに限らず、ヴィンセント・ムーンがアーティストをどうやって探しているか、が気になるところです。

さて、それでは早速ご紹介です。

二階堂和美 – レールのその向こう

まずは二階堂和美。

ナチュラルな感じがたまりません~
ナチュラルさをドアップで画にする力もすごいなあと。

二階堂和美さんのブログによると、この動画、二階堂和美のライブをヴィンセント・ムーンが見て、急遽撮影したものだそうですよ。

2月終わりの大阪、梅田のシャングリラでのライブ終演後。
彼は友川かずきさんを撮るために来日していましたが
私のライブをみて、急遽申し出てくれました。
一回きりのテイク。線路のこちらからあちらへの移動をかねて。
曲は図らずも「レールのその向こう」。

そして、R.E.M.のマイケル・スタンプから、ヴィンセント・ムーンにお褒めの言葉が届いたとのこと笑

彼はR.E.M.のMusic Videoなども手がけていて、
マイケル・スタンプさんからこんなメッセージもらったよと知らせてくれました。
what an auspicious start…with Fiume Nights _ Osaka _ Nikaido Kazumi, february 2009 is beautiful, congratulations…! Her voice attitude and the color and shadow in the footage, stunning. superb!
Osaka is great for octopus balls grilled on the street. x

_Michael S

すごい。。。

YouTubeに記載のある「Fiume Nights」(フィウメ・ナイツ)というタイトルはヴィンセント・ムーンのプロジェクトの名前ですね。

ヴィンセント・ムーンが友川カズキを撮った映画「花々の過失」のサイトで「Fiume Nights」の紹介がされていました。
※ページの下の方に記載があります

その一部を抜粋すると、

フィウメ・ナイツ

詩人ダヌンツィオ(D’Annunzio)によりかつて存在した自由都市フィウメ。「国家の最高原理は音楽」という憲法のもと、毎晩コンサートが開かれ、街には芸術家や音楽家、アナーキスト、冒険家などの革命的エネルギーで溢れかえっていた詩的な歴史にインスパイアされ、『フィウメ・ナイツ』(Fiume Nights)と名付けられたムーンの「ノマディック・フィルムメイキング」の記録。国やジャンルを超えた様々なアーティストを撮影した映像をウェブサイト上で発信し続けている。

めちゃくちゃ興味が湧きますね笑 自由都市。。。

ちょうど出てきたので、続けて、友川カズキを続けてご紹介。こちらも「TAKE AWAY SHOW」より。

友川カズキ – TAKE AWAY SHOW

冒頭から
「飛田新地」

「ヤクザ」

「トラブルが起こっても責任は取れません」

「カメラは隠したほうがいいでしょう」

などという言葉が飛び交う、なかなか刺激的な動画になっております笑

が、友川カズキさんというお方にめちゃくちゃ合っているシチュエーションというか。
説明を受けながら撮影しているくらいなので、ロケーションはヴィンセント・ムーン自身が決めているのではないと思うのですが、どう決定しているやら。

二階堂和美的なゆったりした空気のあるアーティストから友川カズキに振り切ることもできる、というヴィンセント・ムーンのその幅の広さに感服です。

たっぷりパート3までありますので、気に入った方は続けてぜひご覧ください。
※TAKE AWAY SHOWの音声の担当もしているギャスパー・クラウスがチェロで演奏する側で出てきたりもしますよ!

自分は、友川カズキさんの存在もヴィンセント・ムーンに教えてもらった感じですね~

こんなに”唯一無二”という言葉が似合う方が日本にいらっしゃるとは、、と驚いた記憶があります。
(後に知ったのですが七尾旅人も友川カズキを尊敬しているそうですよ。)

そんなきっかけから、先日、友川さんのニューアルバムのリリースライブに行ったのですが、ライブも当然素晴らしいながら、曲間のトークが面白すぎることにかなり笑わせていただきました笑

動画が気に入った方は、友川カズキさんのライブもかなりおすすめです。

上述した、映画「花々の過失」の予告編はこちら。

他にもいますよ!というのがあればぜひコメント欄より教えていただければかなりうれしいです!
(個人的に観たいので笑)

今後もヴィンセント・ムーンによる日本人アーティストの撮影が増えることを期待したいものです。

ちなみにヴィンセント・ムーンが立ち上げた企画「TAKE AWAY SHOW」としては、テニスコーツ、パスカルズも撮影されています!

こちらはヴィンセント・ムーン撮影ではなく、Colin Solal Cardoという方が撮影しているそうですので、2人の所属?する「La Blogothèque」が撮った、という形になりますね

テニスコーツ – バイババビンバ


テニスコーツ。

個人的にこのPVで、TAKE AWAY SHOWの企画の中で、日本人アーティストも撮っていることを知りました。

そして、この内容。テニスコーツのらしさが全開のPVで素晴らしいです。
TAKE AWAY SHOWの中でも代表作と言えるものではないかと。

世界からの評価も高そうな映像です。(感覚ですが笑)

このPVを通じて、テニスコーツのことを好きになる、もしくは以前よりもっと好きになってしまう方も多いのではなかろうかと。

大友良英さんもご自身のブログの中で「テニスコーツのこのビデオ、ほんと素晴らしいなあ!」とおっしゃってます笑

大友さんはテニスコーツが大好きなご様子で笑

TAKE AWAY SHOWを企画しているLA blogothequeのサイトによると、映像は2010年に恵比寿で撮影されたもののようです。

パスカルズ – のはら


そしてパスカルズ。このバンドは自分にとっては大発見でした。

上記の3つのアーティストは、わりとYouTubeの関連動画などでもよく出てくる感があるのですが、このバンドは名前すら聞いたことがありませんでした。しっかし、このバンドがこれまた素晴らしいわけです。

個人的にパスカルズを知ったのはつい最近で、上記の友川さんのライブに行った時に、サポートでパスカルズのメンバーの方が出演されていて、後日ググって見ると、「TAKE AWAY SHOW」があるじゃあーりませんか!(←古い)

ということで、この動画を発見したわけであります。

どこかの民族の音楽のような音に、あふれる多幸感。代々木公園的な空気全開であります。
YouTubeの説明によると、撮影場所は東京っぽいですが、どこでしょう。

まだパスカルズの音源を聴けてないですが、一刻も早く聴きたいのであります!

ということで、ヴィンセント・ムーン、TAKE AWAY SHOWで撮られた日本人アーティストのご紹介でした。

ヴィンセント・ムーンは他にも多くのプロジェクトを動かしているので、ぜひチェックしてみてください。

世界のディープな音楽へあなたを誘ってくれますよ。