1/f揺らぎ的、 独断と偏見による2018年のベストディスクをご紹介します。
毎年恒例で、特に2018年のリリースに限ったものでなく、個人的に2018年に出会った音源をピックアップ。
音源が最高で記事にしたいな~と思いつつ、結局今年中に間に合わなかったものも多々あるので、ぜひおさらいとして。
それでは、どうぞ。
※恒例企画なので、過去のベストディスクも置いときます
⇒2017年のベストディスクはこちら
⇒2016年のベストディスクはこちら
⇒2015年のベストディスクはこちら
⇒2014年のベストディスクはこちら
⇒2013年のベストディスクはこちら
⇒2012年のベストディスクはこちら
August Greene – August Greene
この音源は規格外。
コモン、ロバート・グラスパー、カリーム・リギンスというオールスターが揃ったAugust Greene。
詳細はこちらの記事で。
⇒コモン、グラスパー、リギンス。最強のメンツで当然最高なAugust Greene
確か最初はコモンのインスタか何かでAugust Greeneの動画が上がっていて、見た瞬間に「これは、、!」となっていろいろと情報を追っていった記憶。
ていうか、このTiny Deskのライブが最高過ぎて。。
もしご覧になってない方がいるとしたら、ぜひ一度ご覧いただきたいなと。
人生が豊かになる人もいるかもしれません笑
August Greene – NPR Music Tiny Desk Concert
Amazonプライム会員ならストリーミングで聞けますが、音源のジャケットもいいし、買うならレコードで、と思って、Amazon USから輸入しました。(August Greeneの公式では「世界のAmazonで手に入れられるようになるよ」という告知もあったと思うんですが、日本ではいまだに出ておらず。。)
August GreeneのアナログがアマゾンUSから到着!!!
国内で取り扱いの予定が見えなかったので個人的に。
2枚組み、内側ジャケットの黒もナイス!
音源も改めてぜひ!ストリーミングにも出てます。
コモン、グラスパー、リギンス。最強のメンツで当然最高なAugust Greenehttps://t.co/4Ao6oAcAE5 pic.twitter.com/JOOdqAC1B3
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年9月8日
音源が国内で流通していない分、音源のクオリティーの割に、認知度がいまいちな感が否めないのですが、こういう音源を紹介する(かつ、気分次第で何度も紹介できる)のが、このような個人ブログの良さでもあると思います。
逆に言うと、こういう音源がより多くの人に広まって欲しいから、ブログとしても発信力が欲しいなあと思い、自分もがんばらねば!とある意味よくわからないモチベーションになるときもあります笑
だってこのクオリティーですもん。
August Greene featuring Brandy – OPTIMISTIC
本当に規格外。
動画だけで最高も最高なんですが、これはマジで音源をお聞きいただきたい。(ライブでやってない曲も素晴らしいので)
聞いていただいてなければ伝わらないことですし、聞いていただいていても伝わらないかもしれませんが笑、音源の一曲目の「Meditation」という曲のイントロが終わって最初の入りの歌詞が「Time meets worth~~~」というものなんですが、その「Time」の入りのタイミングだけで「うおおお~~~!!!!!」となっちまいました。
ヒップホップを大して知らない自分でもここまで痺れるんですから、このすごさは割と多くの方に伝わるんじゃないかと思います。
Iceage – Beyondless
なんとなーく国内でゆるめの80年台リバイバルのような音楽が流行っているような感じがあるここ最近に、自分の心をぶち抜いてくれたのはその流れとは全く関係ない、BIG LOVE RECORDSでおすすめされていたデンマークはコペンハーゲンのバンドIceage。
Iceage – Pain Killer (feat. Sky Ferreira)
イントロでどーん!ですよ。
スカイ・フェレイラとのコラボも最高。
来日ライブは高円寺二万電圧という150人くらいの狭い箱で見たんですが、あの狭さで見れたのも最高だったなあ。
今度見るときはもっと大きな箱になっているんだろうか。
いや、なってるでしょ。だってめちゃくちゃかっこいいもの。
音もそうだけど、ビジュアル的な佇まいもかっこよくて、こういう部分が好き。
こちらは上記の音源とは別のアルバムに収録されているものですが、Iceageのかっこよさが抜群に際立ってます。
Iceage – Morals
時代の流れをくんだゆるい感じの音楽もいいんですが、とことん自分を貫き通したこの加速度が欲しいときもあるんですよね。
あ、そういえば今回の来日のときに昔toeともコラボしていた東信さんのインスタレーションの中でIceageがライブしていて、その動画も残ってますのでぜひ!
Iceage – Under The Sun (AZUMA MAKOTO FLORAL INSTALLATION “CRAZY GARDEN × ICEAGE”)
このバンドの佇まいとこの華やかさ、反則でしょ。(見逃したのがめっちゃ悔しい)
Tash Sultana – FLOW STATE
もう毎年恒例となった、海外フェス コーチェラのライブ配信。
大物をチェックしようかと思ってチャンネルをまわしていたら、このお方のライブが最高すぎてすぐ引き込まれてしまいました。
コーチェラ、Tash Sultanaめちゃくちゃ好みでした。。
西海岸っぽさも感じつつ、パンクやメタルも通ってきたのかなとか。巻き戻しで見られるのでぜひ!!https://t.co/DA4awJ7aBd
音楽性は違いますが、女子ひとりでJulien Bakerを思い出しました。
声質も似てたし。1995年生まれっていうのも一緒!— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年4月15日
※巻き戻しはもう今は見られません
こちらはコーチェラの動画ではなく、今年のロラパルーザのものなんですが、ライブの雰囲気は似てると思うのでぜひ。
Tash Sultana – Lollapalooza 2018
この、音の波をでっかく、ぐいぐいと動かしていく感じ、たまらんですよ~
しかもこれを全部ひとりでやっちゃうんだもんなあ。
あと、こういうアーティストってライブだけすごい記憶が残って、音源は買わなかった、という場合もあると思うんですが、その後MVの曲を聞いても素晴らしくて、無事、即購入決定笑
Tash Sultana – SALVATION
2019年は絶対来日でしょう。(希望)
FLAKE RECORDSさんで取扱いがあったので購入。
MOCKY、Tash Sultana、揺らぎ(×2枚+特典音源)。
この4枚が一気に手に入るセレクトが最高〜!!!
どれもワクワクする。
FLAKE RECORDSさん、ありがとうございます!(5,000円以上で左下のペンケースのおまけつき、発送もめちゃ早でした) pic.twitter.com/rxpsUJaxeS
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年9月2日
このときに購入した音源はどれもよかったので、すべてベストディスク入りしていく形となっております笑
揺らぎ – Still Dreaming, Still Deafening
続きまして揺らぎ。
前々からFLAKE RECORDSさんでおすすめされていたので気になっていたのと、このブログの名前からも、気にせずにはいられない存在だったわけですが、いよいよ2018年に出会ってしまったというか。
揺らぎ – Unreachable
みなさんもまだなら早めに出会っておいたほうがいいですよ。このバンドに。
一回つぶやいただけで、これだけ反響があったバンドは今までなかったかも。
このブログを読んでいる方にそれだけニーズがあるような音なんだなあとも思ったり。
【曲紹介】
MOGWAIでもSigur RosでもマイブラでもスーパーカーでもLuminous OrangeでもSpangle call Lilli lineでもなく、揺らぎ。いいぞ。
音源買ったら、他の曲もめちゃくちゃよかった。。
Apple Music、Spotifyなどストリーミングでも聞けます!揺らぎ – Unreachablehttps://t.co/VJGfOHc2gl
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年9月3日
上のつぶやきの中に入っているバンドがひとつでも好きな方はぜひ!
PVを作った曲だけがよくて他の曲はあんまり、という場合もあったりしますが、揺らぎの音源、どれもヤバかったです。
爆音のライブを見るのは来年以降にお預け。
MOCKY – MUSIC SAVE ME (ONE MORE TIME)
続きましてはこのブログでもちょこちょこ紹介しているMOCKY。
やっぱりこの人の作る音楽はおもしろいですわ。ほとんど国内では話題にならなかったような気がする一枚なんですが、これが本当にいい曲揃いで。
なぜなら今回のアルバムは『Moxtape』というMOCKYが作っているコンピレーションの中のいい曲だけを集めたMoxtapeのベスト的なもの。いやほんとまさにベスト。
ぜひ年末にでもゆったりと聞いてみてください。
MOCKY – Sweet Things
この曲は来日のときには「AMAIMONO」というタイトルで演奏されていましたね。(曲はこちら)
MOCKY- EXCEPTION TO THE RULE
このあたりの音とかもとてもいい。あったかみもあって。
発表された当時、これ音源に収録されるのかな~と思ってたので、こんな形で手に入れられるとは。
MOCKY – SURPRISE YOU WITH A SMILE
メロディーもよし。
MOCKY – Little Bird
この、ビートとやわらかさが絶妙にマッチした感じもたまりません。
とにかく、何を取ってもいいんです。
全体的に再生数少ないけど、もっと世界的に需要あると思うんですが。
日本人にも受け入れられやすそうな音な気がするんですが。
みなさまいかがでしょう笑
Julien Baker – TURN OUT THE LIGHTS
こちらは去年発売の音源ですが、今年の1月に来日があって、そこで生で見られたのと、そのライブのときに音源を買って、サインしてもらったので2019年に入れちゃいました笑(2018年のベストディスク的な企画でもよく見た記憶)
待望のJulien Baker @WWW。
佇まいがあり過ぎて、この人60歳でもおかしくないなと思いながら見ていたり、実際40年後にどうなってるんだろうなと想像したり。
エモい瞬間にギターのボディの部分を前傾させてて、さらにエモさ増し増しでした。
素晴らしかった!
サイン会でアナログにサインを!! pic.twitter.com/Gh6uxyF1gr
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年1月26日
Julien Baker – Appointments
これまでの音源があまりによかったので、期待も明らかに大きかったんですが、文句なしに美しい。
Julien Baker – Turn Out The Lights
この爆発力もすごい。
2018年はソロだけでなく、別プロジェクトでも動いてたりしましたが、このパワーでどこまで行ってしまうのか。
上述のタッシュ・サルタナと、ジュリアン・ベイカーはともに1995年生まれ。
これからもゆったりと見届けたいと思います。
Climb The Mind / Discharming man – GLASS ep
Climb The Mind「つよがり」とDischarming man「WOUND」のsplit 7inch「GLASS ep」。
クライムの新曲はやはりクライムだし、B面のDischarming manへの流れもとてもいい。
こういうスプリットの繋ぎ方が楽しいんだなあと思い出した。
アルバムじゃないしどうしようかな、とか迷う余地なし。買い。 pic.twitter.com/gwbIhwHFFZ
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年10月29日
2018年に発売されたスプリット。クライムは本当にクライムでしかなくて最高でした。
ぶっちゃけクライム目当てで買ったんですが、Discharming manもとてもよくて、なんだか昔こういうスプリット的な企画やコンピレーションとかで新しいアーティストを発見して喜んでいたことを思い出したり。
昔は情報が限られていたので、誰かを目当てで買った音源が別の意味でも当たりだったりすることがうれしかったんですよね~(遠い目)
音源に収録されている曲ではないですが、クライムの音源を検索したら、見逃していたライブ動画があったのでここでご紹介笑
Climb The Mind – 泥棒
上述のepはすでに完売となってしまっておりますが、「泥棒」収録の最新アルバム「チャンネル3」はまだお求め可能ですのでぜひ。
「チャンネル3」は、昔レビューも書いていたり。
【音源発売前全曲レビュー】Climb The Mind – チャンネル3
Nujabes – Metaphorical Music
いや~、この発表にはびっくりしました。
ヌジャベスの1stがレコードで!
レコードの日の企画で、限定生産ということで発表直後にあわてて予約しましたが、意外と今でも普通に手に入る模様ですね笑
Nujabes – Metaphorical Music (Full Album)
とはいえ、このアルバムはより多くの人に届いた方がいいでしょうから、変に高騰するよりよかったのかなと思ったり。(今までのNujabesのレコードは発売枚数が少なかったので、軒並み高騰してますし。特にLuv Sic系)
すぐ手に入る日本という環境にいられて喜ばしい限り。
2ndやHydeout(ヌジャベスのレーベル)のコンピレーションのアナログ化もこの感じで進むんでしょうかね。
アナログ化をするとしたら絶対に自分のレーベル(Hydeout)でやるんだろうと思っていたので、本当に意外だった。
自分のところでやる場合は予算が限られるからプレス数も少なくなるとかそういう事情もあったんだろうか、とか。
何にせよ、音源とともに、SYUさんのアートワークをレコード盤の大きさで拝めてありがたい限り。
toe – Our Latest Number
もはや音源がどうこうではなく、とにかくこのバンドが好きという理由でランクイン。
なんでしょうね。個人的にtoeで一番音楽的に好きなのは、「the book~~」か「songs, ideas we forgot」のときのものですし(ライブでもそっち系の曲をやってくれるとうれしい)、その時代の音からすると相当別のバンドになってる気もするんですが、そういうこととか関係ないというか。
メンバーが好きというのもあるけど、それも正確には正しくないような気もするしなあ。何が好きなのかもう少し深掘って考えてみたほうがよさそうだし、それがわかるととてもおもしろそう。
あと、toeというバンドには、自分と同じような感覚のファンが相当数いるのではないかとも思ったりする。
今回の音源ではやっぱりこの曲が一番好き。ライブでも最高でした~!
toe – F_A_R
toeのワンマン!!!!!
んoonのJCさんと柏倉さんもボーカルで入るF_A_R、めちゃくちゃ沁み入った。。
そしてなんかよくわかりませんが、2曲目の「Run For Word」のなんでもないところで、ひとりでこみ上げてしまった。。
ライブはいいなあ。いいなあ!!
またワンマンやってください!!! pic.twitter.com/2kS6bGXjaA
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2018年11月12日
2018年は、toeの最新の曲を聞けただけでも収穫があったと言えるのかな。
toe – レイテストナンバー
ということで、今年は9枚。(毎回バラバラですんません)
2018年のベストディスクのご紹介でした。
いつもに比べると、割と新譜が多めだったような。
引き続き2019年も独断と偏見によるセレクトでお届けしてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
来年も楽しめる音がたくさんリリースされ、そして(過去の音源も含めて)それらを発見できますように。
発見できたら、また勝手にお知らせしますね。
では、みなさまよいお年をお迎えください!