シューゲイザーのその先へ。“揺らぎ”というバンドを紹介したい。

揺らぎ

「存在は気になっていながらもずっと聞けていなかったバンドがこんなによかったとは!」

という経験は、誰にでも、そして音楽好きには割と何度でも経験があるのではないかと思います。

自分にとっての揺らぎはまさにそういうバンドでありまして、過去に何度もFLAKE RECORDSさんのtwitterでプッシュされているのを見ていたり、その周辺で話題になっていたり、このブログの名前とバンドの名前が似ていたり笑、聞くチャンスはいくらでもあったのですが、なんとなく聞けていなかったのです。(本当になんとなく、さりげなく)

で、ようやく初めて聞いたのがこのとき。(即購入。)

現状で最新の「Still Dreaming, Still Deafening」と、旧譜でCDは廃盤、完売となっていた「nightlife e.p」のカセットをすべりこみで購入したのでありました。

そしてこうつぶやいたのでありました。

上のつぶやきの中でも書いたように、揺らぎは、モグワイ、シガー・ロス、マイ・ブラッディ・バレンタイン、スーパーカー、ルミナス・オレンジ、スパングルなど、今まで好きになったバンドの数々の要素が垣間見える部分が多々あり、かつ、それでいて最終的には揺らぎのオリジナルである、という絶妙なバランスが保たれているところがとてもナイスなのでした。

このブログで紹介するのは初めてなので、バンドの由来なども、と思いましたが、聞けば何より早いので早速音源を。

揺らぎ – Unreachable

上述したバンドのいいところ全部をぶっこんでしまっている素晴らしき音。
PVもいい感じの仕上がりで揺らぎの世界観、到達点が表現されているのではないかと。モデルさんの髪も含めて、色も好き。
ボケ、飛び、ブレ、そして揺れ。

曲としては、やっぱり3:20過ぎのところですかね~(最初から聞いていかないと良さは伝わりきらないと思いますが)

そのままの流れでアウトロ。特に4:18、4:38あたりの上がっていくギターが最高。これみんな好きなやつでしょう。

聞いていただくとなんとなくわかると思うのですが、上述したようなバンドからの影響はメンバーのインタビューでも書かれております。
詳細は音源発売にあたって公開されたこちらの記事をぜひ!

⇒/ / 新譜発売記念企画 / / 揺らぎ『Still Dreaming, Still Deafening』全曲セルフレビュー

インタビューの文中で出てくるバンド名をピックアップすると、

Pink Floyd
シガーロス
レッチリ(ジョン・フルシアンテ)
スーパーカー
My Bloody Valentine
Nirvana
Mystery Jets
モグワイ

など。

好きな要素がほとんどですね。

このブログにたどり着くほどのお方でしたら、何かしら引っかかる部分があるはずでもあります笑

さあどんどん揺らぎの沼へハマってまいりましょう。上記の「Unreachable」収録である最新の「Still Dreaming, Still Deafening」から。

Still Dreaming, Still Deafening

揺らぎ – B/C

確か音源購入前はこの曲は聞いてなかったんですが、一曲目から最高じゃないですか。

(昨今はだいぶ減ってると思いますが)いいな~と思った曲があって音源を買ってみたら、意外と他の曲は自分にヒットしなかった、、的なこともある中で、この一曲目を聞いた瞬間に「やっぱり音源買ってよかったよな」と思えた曲でした。

正確には1~2曲目ですかね。

B/CからのHORIZONの流れ。ここがいい感じに繋がっているわけですが、YouTubeでは微妙に音が切れるので音源買おう!

揺らぎ – Horizon

この盛り上がり、広がり。ボーカルが入ってきたときに神々しささえ感じます。

メンバーも仮タイトルをつけたときは「シガーロス」だったと語っているように、まさにシガーロス要素満載。
特に「ダダダダダダダダ」とゆったり一定のリズムで刻まれるドラム部分が一番それっぽい感じがあるような。

⇒シガー・ロスについてはこちらの記事でも紹介しているのでぜひ!

揺らぎ – Utopia

メンバーは「ライブでやりたくない曲」と語っているこちら。(実際ライブのセットリストをtwitterなどで見る限り演奏されていなそう)
めっちゃいいですけどね。特に3:10以降の後半。

この曲をめちゃくちゃ楽しそうにやってしまえばそれはそれでとても魅力的なように思うのですが、それは揺らぎではないのかもしれませんね。。きれいに流れすぎちゃってるのかな。。

揺らぎ – Path of the Moonlit Night

ほぼ全曲紹介になってますが笑、音源のラストは11分近い大作。
でも不思議とそれほど長い曲聞いてる感じにならないのが不思議。モグワイほど忍耐がいらない感じがあります笑
ボーカルが入ってるからか?

そしてこの曲、ライブのラストで聞けたら満足度高いな~!!!

曲中でメンバーも力を出し切る感じがあるし、聞く側も聞ききった感じがする曲というか。
出し切った後の余韻もたっぷりあって。ライブのとき、この音の中でメンバーがひとりずつ下がっていくのとかいいよなあとか。(実際見たことないので妄想)

やはり頂点は6:23あたりですかね~
この明らかな「来るぞ来るぞ」感。

nightlife e.p


ここからは、旧譜「nightlife e.p」から。

いつの間にか全曲がYouTubeのプレイリストでオフィシャル公開されてたんですね!(これCDは廃盤になってるので、音源持ってる人しか聞けないとかもったいないもんな)

YouTubeでは検索にもあんまり引っかからず、揺らぎの公式チャンネルを見てて偶然気づいたくらいでしたが、もっとカウンターまわしていきましょう!

揺らぎ – soon

イントロでスーパーカー好きには「あああ、この栄養が不足してたんだ、、!」と気付かされますし、「soon」っていうタイトルよろしく、マイブラ感もありますし。(特に2:08あたりからのギターの音)

この曲の長さも◎。

揺らぎ – night is young

こちらもイントロからギターが最高。
サビ部分、リピートされるボーカルみらこさんの声も中毒性高いですね~

わかりやすいのにすぐ飽きる感じじゃないのもすごい。
いい曲なんだけどわりとすぐ飽きちゃう曲ってあるからなあ。

揺らぎ – AO.

誰も知らない青。
これがライブで聞いたらめちゃくちゃよかった!(本当は記事公開時には入れてなかったんですがわざわざ追加しました笑)

ライブではイントロ部分のアレンジがめちゃくちゃよかったので、みなさまもライブでぜひ。
曲の後半の轟音になる部分も陶酔できます。

音源ではわからない一面を見れるのがライブのよさですね。

こちら、揺らぎをライブで見た感想でございます!

揺らぎ – sleeptight

タイトル的には「おやすみなさい」的な意味のはずなんですが、これ聞いたら正直寝れる気がしません笑
ギターが尖りすぎている。

イントロ部分と2:47以降のアウトロはほぼノイズですが、これで寝てもらえるとメンバーが考えているのなら困るw

曲のラストのドラムで刻みつつぐあーっと盛り上がる感じが好き。いかにも音源のラストっていう感じの締まり方。締め方は大事。

「nightlife e.p」は現在CDでの購入できませんが、こちらのページで歌詞を公開していますよ~(配信などでは購入可!)こういうの配信派の方にとってもありがたいですね。
⇒nightlife lyric page

bedside

さらに遡っていく形式で音源を紹介してまいりましょう。
1stシングルとして発表された「bedside」。

揺らぎ – bedside

音が輝き過ぎている。。涙
みずみずしくてなんというか潤う。自分が煌めく笑

表で鳴っているきれいな音の後ろで鳴ってる粗い感じのガチャガチャした音も大好物であります。
この曲は最新の「Still Dreaming, Still Deafening」にも収録されているんですが、個人的にはこっちの方が好きかもというぐらい。

他のバンドを引き合いに出してばかりでバンドの方に恐縮ながら、まさにスーパーカーの「cream soda」を初めて再生したときのあの感覚。ですよね。

荒削りなままの音を自分のその当時と重ね合わせる感じ。

ただし、あのときとは時代が変わって、また自分自身も変わっているのにその感覚が蘇るってそれはそれでおもしろい体験をバンドがもたらしてくれていることに他ならないのでありまして。

同じような体験?をしたであろうみなさまから、記事の冒頭で紹介したtwitterのつぶやきに多数の反応をいただきましたのでこちらでもご紹介。

揺らぎをtwitterでつぶやいたときのフォロワーさんからの反応

これらも一部でありまして、他にもリプいただいておりました!
こういう「初めて知った」&「よかった」という声が過去一番というくらい多かった気がします。

こんなつぶやきも。(お待たせして大変申し訳ございませんでした謝、記事にするのはさらにお時間かかりました笑)

おまけ:メンバーのお方からのありがたきお言葉

アーティストの方からこんなお言葉をいただけるとは。ねえ。ありがたや。

いつか記事に、、!と思いながらようやく公開できました。。

さあ音源を。さあ。

最新の「Still Dreaming, Still Deafening」は追加プレスもしっかり進んでるみたいなので、ぜひゲットしませう。

リリース元のFLAKE RECORDSで購入するとたぶんまだ特典音源も付いてるのかな。

揺らぎをライブで見たい、聞きたい

揺らぎのライブ、モグワイ、マイブラのような爆音で聞きたい~

そして普通にテンポ早めの曲のこのスピード感に乗りたい~

さらにこんなおみやげもあると聞いたらたまりませんよね。。

この日、TLを駆け抜けた「揺らぎがライブでレディオヘッドのLiftをカバーした」という情報。(上記のバンド公式、メンバーのつぶやきの前に、さまざまな方々がつぶやいておられて、その周辺の方々が次々とRTしていた記憶)

「あああああああああ」

見たかったですね。こういうのってそう何回もやらないと思うので、見れるチャンスはないかなと思いながら。
もはやメンバーが影響受けたバンドの曲を集めて、カバーアルバムとか作ったらめちゃくちゃいいと思いますけどね。

ぜひご検討いただきたい事案でございます!

参考音源として、Radioheadの「Lift」も超いい曲なので貼っておきます。(だからこそ聞きたかった涙)

※ちなみに「Lift」は「OK Computer」に収録されずにライブでごくまれに演奏されるだけで幻となった名曲で、最近ようやく音源として発表されました
※メンバーは「この曲を収録したらアルバムが売れすぎてバンドが終わると思った」とも言っているほど

Radiohead – Lift

さまざまな音を包括しながらシューゲイザーのその先へ。Unreachableな存在へ。

ということで、1/f揺らぎの紹介する“揺らぎ”でございました。