「宇多田ヒカルのうた」を買ってしまいそうな自分がいる

宇多田ヒカルのうた

2014年12月に発売されたアルバム「宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-」。

これ、大名盤ですね。

まずは「宇多田ヒカルのうた」に関する基本情報のご紹介から。

「宇多田ヒカルのうた」のオフィシャルサイトによると、

本アルバムのコンセプトは、自らがソングライターとして第一線で活躍されているアーティストに限定して、自由に宇多田ヒカルの楽曲を表現してもらおうというもの。数々のアーティストによるソングカバーが集められた初のオフィシャルアルバムとなる。

とのこと。

そのメンツは、AI、井上陽水、大橋トリオ、岡村靖幸、加藤ミリヤ、KIRINJI、椎名林檎、Jimmy Jam & Terry Lewis feat. Peabo Bryson、tofubeats with BONNIE PINK、ハナレグミ、浜崎あゆみ、吉井和哉、LOVE PSYCHEDELICO と、かなり豪華。

ただ、このアルバム、

メンツ以上にすごいですよ。

岡村靖幸の「Automatic」から始めて、YouTubeでひとつひとつ聴いていたのですが、なんだかんだで全曲いい感じなので、全曲紹介します。

それでは、まずはこちらから。

岡村靖幸 – Automatic

宇多田ヒカルのデビュー曲「Automatic」を岡村靖幸が。
「Automatic」の原曲自体、今聴いてもまったく色褪せない感じだと思うのですが、こちらはクラップ音なども入っていて、いかにも今風な感じで、曲としてもナウくw、そしてサビ!!!笑

かっこいい、、、

まいりました。

続けて、超絶なインパクトを持っているのが、こちら。

井上陽水 – SAKURAドロップス

陽水~!!!

いろいろツッコミたいところはありますが、そんなことは関係なく最強です。

椎名林檎 – Letters

「Letters」ってどんな曲だっけ?と思ったのですが、サビまで聴くときっとわかるはず。
この曲に、ここまでアクが出るとは。なんかもっときれいで、すっとした曲だと思ってましたが、アレンジ、歌い上げ方でこれほど変わるんですね。

カバー曲の存在を肯定してくれる一曲。

吉井和哉 – Be My Last

元THE YELLOW MONKEYの吉井さんも参加。

冒頭の
「母さんどうして」
の歌詞を吉井さんが歌っている時点から衝撃が走りますが、サビの

「ああ、ああ、ああぁ~~↑」

がこうなるとは。

ギター音が入っているのも超新鮮。全然イケますね。

そして、個人的にはあまりちゃんと聴いたことがなかったAI。

AI – FINAL DISTANCE

ねえさん!

ハスキーボイスがめっちゃかっこいい笑
原曲だと、かよわい印象の歌でしたが、太い声で歌うとこうなるのか、、解釈が難しくなる、、笑

KIRINJI – Keep Tryin’

新生キリンジからは「Keep Tryin’」。
キリンジっぽい、ふわふわとした音から入るイントロから素晴らしいです。

いい香りのするシャンプーのCMで使えそう。
CMプランナーの方、いかがでしょうか??笑

そして、まさかのあゆ!

浜崎あゆみ – Movin’ on without you

かっこいい。。

一時代を築いてきた歌姫がクロスオーヴァー。(※「クロスオーヴァー」はなんとなく言いたかっただけで、意味はちゃんと理解してません。「オーバー」じゃなく「オーヴァー」なのが大事。)

浜崎あゆみ本人のコメントもあったので掲載。やはり当時はリリースタイミングなど、意識していたようですね~

今回のこのオファーを頂いた際、素直に『ヒカルちゃんの曲を歌ってみたい!』とワクワ­クした自分が居たので快諾させて頂きました。選曲については、私的にヒカルちゃんとの­リリースタイミングが近かったり等の理由で当時よく耳にしていた、思い出のある「Mo­vin’ on without you」をチョイスさせて頂きました。今でもこの曲を聴くと、あの頃の日々が鮮明に蘇­ります。更にアレンジを最近一緒に音を創っているRedOneチームと共にリアレンジ­して、原曲とはまた違った側面と魅力がプラスされたテイストになっていると思いますの­で、ヒカルちゃんはもちろんのこと、多くの人に楽しんでもらえるとうれしいです。

浜­崎あゆみ

少しだけ苦しそうな高音部分も◎。

オリジナル曲にはあまり興味が湧かなくなってしまったのに、こういう曲を振り返って歌われるとすごく愛着が湧くのはなんなんでしょうね。

LOVE PSYCHEDELICO – 光

こちらも同時代にリリースがあったであろう、ラブ サイケデリコ。
独特のボーカルは曲が変わっても圧倒的な存在感があります。

曲調によって、オーガニック感が開放されてますね~
あったかい光がさしてきそうな感覚です。

ボーカルの存在感でいったらこちらも負けていません、ハナレグミ。

ハナレグミ – Flavor Of Life

ちょっと泣きそう。。

フル尺で聴いたらどうなっちまうことやら。いい曲だな~
歌詞の良さも歌い方が変わると別の角度からささりますな。

以下は、少し後期のアーティストのカバーかなと。

加藤ミリヤ – For You

※大人の事情かなんかなのか、動画なし。

大橋トリオ – Stay Gold

こちらもイントロから聴かせてくれます涙
かすれ消えそうな声が曲を引き立てる。

大橋トリオって個人的にはあまり聴いてないですが、いい曲。
泣きたいときに泣かせてくれる曲ですね。

tofubeats with BONNIE PINK

tofubeatsとBONNIE PINK。

tofubeatsはボーカルの選択がズルいな~と思います笑

なぜこうも90年代を大衆音楽とともに生きたわたくしをくすぐるのでしょうか。
おそらく同じ時代を生きて、そのアーティストたちへのリスペクトがあるからなんだろうな~と思います。

これからもよろしくお願い致します笑

tofubeatsはこんなスペシャルミックスも!
名曲がガンガンにかかるミックス!素晴らしい。
こういう企画、どんどんやっていった方がいいと思います。特に90年台などの懐メロ。みんな聴いたことある曲の一体感はハンパじゃないはず。

tofubeats special mix for hikki

上記の動画の冒頭で先輩として紹介されている、PUNPEEがDOMMUNEでプレイ。
こちらもかなりヤバいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

DOMMUNE 2014/12/04「宇多田ヒカルのうた」PUNPEE / 宇多田ヒカルデビュー15周年記念番組

元ネタがいいと、ジャンルまで超えていい音が生まれるわけですね。

そしてラスト。

Jimmy Jam & Terry Lewis feat. Peabo Bryson – Sanctuary

誰?

何の曲?

と、色々わからないのですが、まずプロフィール。

ジミー・ジャムとテリー・ルイスは、アメリカのトップ・プロデューサー/ソングライティング・チームであり、

ジャネット・ジャクソンを始め、現在まで、マライア・キャリー、マイケル・ジャクソン、メアリー・J・ブライジ、アッシャー、グウェン・ステファニー、スティング、ビヨンセなどを続々とヒットチャートに送り込む。

とんでもないビッグな方たち!

曲は「PASSION」という曲の英語版みたいです。タイトルも変わって「Sanctuary」になったと。

まあ正直、ちょっと引っかかりづらいかなと。。動画の再生回数も一番少なかったです。

日本での知名度と曲の選択の組み合わせですし、自分のような普通の人は、懐かしみたい一面もあるでしょうから、その点思い入れが薄いのでしょうがないかなという気もしますが。。。

以上!

どうですか?

買っちゃいそうじゃないですか??

自分はまだ未購入ですが、

きっと買っちゃうと思います。

記事を書いていたら、さらに欲しくなってきました。。。

原曲がいいと、アレンジもここまでいい曲が揃う、というのがわかる、日本の音楽史にとっても、とてもナイスなアルバムですね。

セレクトもナイスで、懐かしいような、新しいような、偏っていない絶妙なバランスで。

これを機会に、オリジナルももう一度聴いてみるっていうのもいいかもしれません。

宇多田ヒカルは偉大。

上記文章、音楽の教科書にそのまま載せてもいいと思います。>文科省のお偉いさん


※レビューコメントにもなかなか多くの言葉が書き綴られていて、おもしろいですよ~

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