クラムボンのミトさんが、震災被災者の方へ捧げる曲を毎年3月12日にYouTubeアカウントにアップされているのをご存知ですか?
毎年、同じ曲を演奏する、というものですが、すごくいいなあと思いましたのでご紹介です。
2011年にスタートして、今も続いています。
とてもあたたかい音の曲です。
毎年少しづつ変わっていく音に、何か考えさせられるものがあります。
以下はミトさんの言葉です。
何か被災した皆さんに応援を…何かしなきゃって思って、作りました
とってもシンプルな小曲です
タイトルは特に思い浮かばないので「312」ってしておきます被災している方々には届かないかもしれませんが、
もし届いたら、、、一人のしがない音楽家ですが、
皆さんの安全と安らぎを心の底から祈っています2011 3/12 am4:09 clammbon mito
それでは
「312 (a song dedicated to all the victims of east Japan great earthquake) 」
どうぞ。
まずは震災の翌日2011年3月12日より。
2011
2012年以降の動画にもコメントがありますのでそれぞれご紹介します。
2012
去年の今頃に感じていた失意と悲しみ、立ち向かうべき課題は未だ消えることはありません。けれど、あの時に願った強い想いも、同じく消えてはいない。それを忘れないように、次へ繋ぐように、312をまた演奏します。 2012 3/12 pm23:49 clammbon mito
2013
あの震災から2年。当時感じた悲しみ、失意、そして立ち向かうべき現実に誓った思い、覚悟を忘れない様に、今年も「312」を演奏します。
2014
震災から3年。未だ消えることの無い傷跡をしっかりと見すえつつ、そしてこれからもその覚悟を忘れないように、今年もこの曲を演奏します。
2015
震災から4年、あのとき感じた失意から僕は、まだ何も答えを探し出すことはできません。けれど、今自分が出来ることは何か、精一杯考えながら、これから先も生きていこうと思います。その意志を忘れずに、今年もこの曲を演奏します。
https://t.co/83utddVftD
— mito (@micromicrophone) 2015, 3月 11
2016
ミトさんの文章の変化にも、月日の流れを感じます。あれから5年。
5年経って思うのは、未だあの震災に対して自分は無力であるということです。でも、だからこそ、被災した皆さんに少しでも安らぎをと願う、この気持ちは忘れたくない。そう心に誓いながら、今年も”312″を演奏します。https://t.co/LxFT0Q1j5Z
— mito (@micromicrophone) 2016年3月12日
2017
6年。
続けること。それがとても大きな力になる、ということがしみじみと伝わってきますね。
忘れずに思っていても、
3月11日になって改めて、
あの時の大きな喪失感を忘れそうになっている自分を知りますここからまた、被災した方々に今以上に自分が何を出来るかを、
目をそらさずに考えながら、七度目の「312」を演奏しますhttps://t.co/afRcCsBkWZ— clammbon mito (@micromicrophone) 2017年3月11日
2018
7年。
2011年3月11日の翌日、
この曲を作り、投稿したことの意味を今でも考えます
あの時、僕は音楽の無力さを知りました
ただ、この曲がきっかけで、
自分は被災地への活動を明確化できました音楽に導かれた、その気持ちと覚悟を忘れないよう
今年も「312」を演奏します。https://t.co/pMcldA0RHd
— clammbon mito (@micromicrophone) 2018年3月12日
2019
8年。
この曲を聞いて、あの日を思い出したり。
あの日になって、この曲を思い出したり。
この日が来るたびに、
被災した人たちの痛みに対して、
“音楽”は少しでも癒しを与えられるのか?
どうしたら少しでも力になれるのか?
ずっとずっと考えます。
震災8年目の3月12日も変わらずに、
一生忘れるぬこの気持ちを胸に、
今年もまた、「312」を演奏します。https://t.co/OrMcrhiJnY
— clammbon mito (@micromicrophone) 2019年3月11日
2020
9年。
2011年からスタートして、10回目の「312」。
あの震災から9年が経った今、世界は混乱に包まれています
震災の傷跡もそのままに続く混乱に、
自分は今何ができるかをずっと考えます
そして願い、行動し、形にする
それを続けるのみです
「悲しみを連鎖させてなるものか」と
祈るように、今年も「312」を演奏しますhttps://t.co/jqOMhJbfPQ
— clammbon mito (@micromicrophone) March 12, 2020
2021
10年。
11回目の「312」。
十年経った今でも、
あの時の失望感、消失感は消えないことを
昨日の黙祷中に感じました。
そして被災した皆さんこそ、
あの時の心の傷は未だ癒えることなく
ずっと残っていると感じます。
その気持ちを少しでも癒せたらと願いながら、
今年も「312」を演奏します。https://t.co/M3NcpCmGdf
— clammbon mito (@micromicrophone) March 12, 2021
2021
11年。
12回目の「312」。
コロナ、そして戦争。
震災から11回目の3月12日がやってきました
世界は戦争が始まり、コロナの脅威も加わって
さらに悲しみが増えつつあります
悲しみから生まれる価値などないと教えてくれたのは
僕にとって東日本大震災でした
その気持ちをいつまでも忘れずに
今年も「312」を演奏しますhttps://t.co/p8A44OQg3i
— clammbon mito (@micromicrophone) March 12, 2022
おまけ
2011年に音楽関係のアーティストが作成した曲をこちらの記事でまとめておりますので、よろしければこちらもお聴きになってみてくださいませ。
掲載アーティストは、坂本龍一&大貫妙子、向井秀徳(ZAZEN BOYS)、七尾旅人、菅野ようこ、bonobos、高木正勝、マイア ヒラサワ、Shing02、GAGLE feat.MIYAKE YOHEI、bedside yoshino(eastern youthの吉野さん)、toe、Uyama Hiroto、ホフディラン 、S.l.a.c.k. TAMU PUNPEE 仙人掌、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、Sick Team(Budamunk , ISSUGI , S.l.a.c.k.)、salyu × salyu、斉藤和義などなど!
アーティストそれぞれの想いが込められた楽曲です。
↓
アーティストのみなさまから、東日本大震災 被災者の方へのメッセージ
“クラムボン ミトさんが毎年3月12日に震災被災者の方へ送る曲「312」” への1件の返信
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