レコードのクリーニング、お手入れ方法を調べてみた

おすすめのレコードのクリーニング、

レコードプレーヤーを買って、好きなレコードを集め始め、いよいよ中古のレコードや、希少なレコード、思い入れの強いレコードなどを手にすると気になるのが、やはりレコードのお手入れ。

レコード盤の性質上、どうしてもホコリを吸い付けてしまったり、保存方法によってはカビが生えてしまったり、あとは買った時点であっても、中古で保存状態がよくなかったり、というのがありますからね。

自分自身も持っているレコードが増えてきて、いよいよお手入れを気にしないといけないなという段階になってきたので(本当は遅いのかもしれないですが。。)、いろいろ調べてみたことをこの記事でご紹介できればと思います!

調べてみると、お手入れ方法には、マニアの方のオリジナリティーあふれる難易度の高いものだったり、お金のかからないクリーニング方法もあるのですが、それは自分には厳しいだろう、というのと「なんとなく怖い笑」ということで、一般的な方法の中で、どのようなクリーニング方法があるのかをまとめていこうと思います。

調べれば調べるほどレコード好きなみなさまによるいろいろなお手入れ方法が出てきますし、正解はない、というような結論になっている記事も多いです。

そのため、この記事でもあくまで自分にはこれらの選択肢がありそうだ、中でもこれが信用できそうな情報だ、個人的にもこうしたいし、おすすめもできそうだ、試してみたいというものを選別して掲載しました。

それではご紹介してまいります!

※上が簡単に軽くクリーニングする方法で、下に行くと手間がかかるけどしっかりクリーニングできる方法です

レコードクリーナーを使う方法

まずはじめに、簡単に手入れができるレコードクリーナーを使う方法。

レコードクリーナーには乾式、湿式の2種類があります。

乾式のイメージとしては、服のホコリ取り。
さーっと拭くとホコリを取ってくれます。

乾式のレコードクリーナーならナガオカのアルジャント

乾式でおすすめされているのがレコード界隈では有名なナガオカの「アルジャント」。

ベルベットがホコリを取ってくれます。簡易なホコリ取りだったらコレでOKかと。

※アルジャント118の最新版がアルジャント120です。

この記事の下の方でも何度か出てきますが、クリーニングはレコードの溝に沿って、円を描くようにさーっと軽めに。

湿式クリーナーのおすすめはオーディオテクニカ AT 6012

乾式のクリーナーで汚れが取れない場合や、乾燥する冬場などは、レコードの大敵である静電気が発生しやすいので、洗浄液を用いた湿式のクリーナーを使うといいでしょう。

乾式、湿式の両方で使えて使い勝手がよさそうで、ロングセラーとなっているのがこちら。
オーディオテクニカ AT 6012。

こちらも方向性のベルベット素材で、ベルベットにホコリが引っかかってくれます。
Amazonのコメント欄をご覧いただくと、充分な機能があることがおわかりになるかと。

あまり強くこすってしまうと、静電気が発生して、パチパチという音が逆に増える原因になるので要注意!
軽く撫でるようにしましょう。

実際にAT-6012を買って使ってみました。
レコードが目に見えてきれいになるのでとてもうれしいですね!!

中に、ベルベットのホコリを取るパーツもついているので、お手入れもカンタン。
初心者の方はこれから入ってもよいかと!

レコードクリーニングスプレーを使う

クリーニングスプレーを使う方法では、やはりレコードの老舗であるナガオカのクリアトーンがおすすめ。

OTAI RECORDさんによるクリアトーンの紹介動画がありますのでぜひ!

最近はYouTuberによる紹介動画が増えていますが苦笑、長年その道でやってきている人は、信頼感が違いますね!

やはりお手入れは具体的なやり方が分かるとありがたいです。感謝。

レコードのしつこい汚れも解決! アナログクリーニングスプレー!

初心者の方は、スプレーを直接盤面には吹きかけずに、まずは布に吹きかけてから、盤面を拭くのがよさそうです。

仕上げの方法はこちら。

芝目を読む。

ということです笑

※ようすけ管理人のキャラも好きです笑

クリーニング用のクロス(布)は、動画で使われているのはオーディオテクニカのAT-6039という商品。

こちらはAmazonで取り扱いがないようなので・・・後でも紹介しますが、レイカのビスコという商品をおすすめしたいですね。(OTAI RECORDでもおすすめしています)

レア盤を丁寧にお手入れしたいなら、レイカのバランスウォッシャー

しっかり費用もかけて、念入りに手入れをしたい、という方に圧倒的におすすめしたいのはレイカのバランスウォッシャー。

レコードマニアのみなさまからも圧倒的な支持を得ております。
イメージ的に、ジャズやクラシックなど、音にものすごいこだわりを持つおじさま方も満足させるレベル。

クオリティーが高い分、正直お値段的にはお高いですが笑、レア盤などをお持ちの方は使ってもよいかもしれません。

Amazonの評価コメント欄を見ても、“値段が高い”という以外は笑、ほとんどの方から賛辞を受けています!

こちらは2つの液を使ってクリーニングするタイプのもので、A液で、カビ汚れを取り、B液で仕上げ、保護をするイメージ。

全体の流れはこちらの記事に掲載されているので、ぜひ参考に!
※西荻窪のマエストロガレージのサイトのものです
http://www.maestrogarage.com/product/402
ありがたや、ありがたや。

関連しているこちらの記事も参考になりますのでぜひ。

バランスウォッシャーは高価なので、お試し用の少量パックというのもあります。
こちらでまずはお試ししてみる、というのも手かもしれませんね。

バランスウォッシャーといっしょに使うクロス(布)は、先にも紹介したレイカのビスコ33。

こちらがなくなりがちとのことなので、ビスコは別でいっしょに買っておいたほうがよさそうです。
※1枚のクリーニングで使い方にもよりますが2~4枚使用

ビスコは絹よりもやわらかな素材“レカロン”という布を使っているそうで、レコードにもやさしく、細かな汚れも吸い付けてくれますよ。

レコードクリーニング専用で生まれている、というのも信頼がおけますね。

バランスウォッシャーを使うなら必須と言えそうです!

帯電しにくくするために帯電防止スプレーを

レコードはとにかく静電気が発生しやすく、その静電気が空気中のほこり、チリを吸い付けてしまい、これによって、チリチリ音が出てしまったりします。

そのため、きれいにしたレコードには帯電防止スプレーも使っておくととてもいいですね。

長年のレコード愛聴者の方たちからも評判がよく、おすすめされていたのがナガオカのスタットバン562。

静電気を防止しつつ、音溝を保護するコーティングができる、ということでポイント高いですね。
そしてレコード針の摩擦抵抗を減らす効果もあり、音溝の保護もでき、針にもやさしいのは素晴らしい。(特に高級な針を使う方にはは)

これはずっと自分の手元に持っておきたい、という愛聴盤などにはこの仕上げをしてもよさそうです。

使い方としては、スプレー後に乾式のクリーナーで拭き取る形です。

番外編:レコードについたカビを水洗いできれいにする方法

カビについては、前述のバランスウォッシャーもかなりの効果を発揮しますが、レコードを大胆に水洗いする方法もご紹介しましょう!

国内では数少ないレコード生産の会社である東洋化成から、こんな情報が紹介されていました。

レコードのカビ汚れをきれいに

用意するもの

・10倍に薄めた中性洗剤
・純水
・ベッチンなど、柔らかい布(3枚)

レコードのカビを取る手順

①水道水で流す

②1枚目の布に薄めた中性洗剤を染み込ませ、固く絞って拭く

③平らなところにレコードを置き、音溝の汚れを拭き取る

④洗剤が残らないように、水道水で洗い流す

⑤2枚めの布に純水を染み込ませ、固く絞って拭く

⑥3枚めの乾いた布で拭く

※「拭く」の部分は音溝に沿って円周状に。(円を描くように) ※垂直には拭かない!
※通常の汚れは洗わなくても市販のアルコール系クリーニング液で十分かと思います、とのこと

洗浄はなんとなく怖いので笑、慣れた方がやるという程度ですかね。。
初心者の方は、お安く手に入れたレコードで練習してみる、というのもありかと。
(レーベル部分など傷つけないよう)

ということでレコードクリーニング、お手入れ方法いろいろを調べてみました。

個人的にはこの記事の方法を上から順に試してみようと考えているんですが、レコードの先人の知恵は本当にありがたいですね。

そしていろいろな記事を読んでいると感じられるレコードにかける情熱。

これがオリジナリティーのあるレコードクリーニング方法を生み出しているんだなあと笑
(特に昔ながらのサイトっぽい見た目で、長文&熱い語り口の記事が多々見られましたw(参考にさせていただいております、誠にありがとうございます。))

こういうのも楽しいなあと。

ということで、お気に入りのレコードを手に入れたら、しっかりお手入れして長く、いい音楽を聞けるようにしましょう!