渋谷慶一郎の「for maria」。
この御方の作り出す音は「音」なのに突き刺さる。
しかもどの曲も。
壮大な部分もありつつ、感情の小さな部分に訴えかけてくる部分もある。
全曲「キラーチューン」というと鍵盤の綺麗な音とは合いませんが、
本当にその表現が正しい。
今年初めてライブでも聴きましたが、圧倒的な演奏でした。
(ちなみに会場は渋谷のWWWで、照明もほとんど落としてライブをしていました。)
こういう鍵盤の音は「クラシック」として捉えられがちですが、
渋谷慶一郎さんはさまざまな音楽との関わりもあって「現代のピアニスト」という感じ。
自分がライブに行ったときの対バンは鍵盤縛りのイベントだったので、
石橋英子さん(ジム・オルークさんがメンバーにいました)、スガダイローさんなどでしたけど。
※鍵盤とは言え、尖ったおふたりですね(笑)
主宰しているレーベル「ATAK」は実験的、電子的な音楽など、
先鋭的な発信をしているレーベルです。
こちらのレーベルのアーティストのセレクトはとんがってます。注目。