Syrup16g。
公式HPでの記載によると、2008年の武道館でのラストライブで五十嵐さんは、
「明日は来ないね。明日はない。終わってしまうね。」
と思ったそうですが、その”明日”が2014年にやってきて再結成。
自分も例に漏れず、このときにもう一度シロップの名曲を聞き返し、その中で独断と偏見により決定した、特におすすめの名曲をご紹介します。
あまりにも多すぎて、動画が多くなり過ぎた感はありますが。。。
早速まいりましょう!
Syrup16g – 生活
この曲ですよ。個人的な話で恐縮ですが、シロップの曲の中で一番最初に刺さった曲でした。
その入りの歌詞。
君に言いたい事はあるか
そしてその根拠とは何だ涙ながしてりゃ悲しいか
心なんて一生不安さ君に存在価値はあるか
そしてその根拠とは何だ涙ながしてりゃ悲しいか
心なんて一生不安さ
「なにこれ!」っていう。
音楽に自分の存在価値を問われる日が来るとは、っていう笑
気にしているけど言葉にできない言葉たちを、いとも簡単に歌詞に乗せるシロップ。いいですね~
イントロでぐっとつかまれるのと、1:30からの展開~間奏のギターソロも好きです。
そしてラストで目覚ましのことを繰り返す、狂った感じも完璧。
Syrup16g – 天才
こちらも入りの歌詞。
天才だった頃の俺にまた連れてって
いつのまに
どこで曲がったら良かった?
どこで間違えた?教えてよ
五十嵐さんのギターが唸りをあげる箇所がふんだんに散りばめられており、うれしい一曲。
Syrup16g – 翌日
漢字二文字の曲が続きます。
お次は「翌日」。
この曲の輝くようなイントロのギター、間奏のギターがたまりません。
それに乗ってくるのがこの歌詞。
嘘から抜け落ちた 裸の様な目で 美しいままの想像で
ふがい無いまま僕が 受け入れるべきもの今 形に起こせないすべて
まいりました。
Syrup16g – 真空
真空に風が突き刺さっていく様に
真空に赤い血が吹き出す様に
曲がる
いわゆる比喩(直喩法)ですが笑、この比喩、いいですよね。
こういうテンポの早い激しい曲も好きです。
イントロの中でも展開が変わる0:25あたりがめちゃくちゃライブで盛り上がりたい箇所。
このライブ動画の中では1:00過ぎの「ロックンロ~~~~ル!!!」の叫びも最高。
Syrup16g – drawn the light
こちらもハイテンポ。
個人的にこういう曲がアルバムに一曲入っているとすごくうれしくて。
こちらは「COPY」に収録。
イントロの歪んだ音からの0:30で開放される瞬間がいいですね。
曲の中で歌詞も含めてざ~っと流れるところと、立ち止まる箇所が明確にあるのが好きです。
Syrup16g – Scene through
これも。この曲のギターが好きなんです。
鳴らしっぱなしの感じが。
早くて激しいだけの曲も好きですが、激しさの中にやさしさがある音がこの曲の特徴かも。
こちらは「syrup16g」に収録。
Syrup16g – 空をなくす
こちらの曲のタイトルの由来は向精神薬のソラナックス。
なんとなくシロップって暗いイメージがありますが、こういうところにもその片鱗が。
誰もが持っている危うさというか、そういうものを曲に昇華してますよね。
Syrup16g – sonic disorder
こちらはイントロのベースがすてきです。
そして繰り返されるサビの
いつかは花も枯れるように
壊れちまったね
ここは恐いね
このフレーズが頭に残ります。
Syrup16g – 前頭葉
こちらはイントロの「お゛ぉ!」で満点!!!(笑)
ここまで、アップテンポ系の曲が続きましたが、syrupはやはりダウナーな音ですね。
ここからはそんな曲をご紹介します。
Syrup16g – she was beautiful
透明感のある音。。アップテンポ系の曲とのギャップが激しくていいです。
今さらの話なのですが、この曲の歌詞って下で書いたものだけなんですね。
ずっとリピート。
気づきませんでした。。。
いつまでも子供のままで
あの時の言葉を今日も噛み砕いて
眠るいつまでも子供のままで
あの時の笑顔をずっと忘れないでShe was beautiful
強烈に頭に残るのはリピートによるものでしょうか。
Syrup16g – 幽体離脱
こちらもきれいなギターの音がすてき。すぐに切れてしまいそうな繊細さが伝わってきます。
「考えすぎだよ」ってあなたは笑った
これはクセだから治らないんだ
everything wrong but you
とのこと。
Syrup16g – 月になって
こちらも水っぽいギターの音。ほのぼのした雰囲気に、正直な言葉が乗る、シロップの真骨頂的な曲ですね。
こういう曲、好きです。
気にしてないから
気にしてないなら
そばにいるだけ
そこにいるだけ君がいないなら
僕もいないから
そばにいるだけ
ただの言い訳
いくつかのブロックが繰り返されるだけのシンプルな構成もすてきです。
Syrup16g – さくら
この曲はイントロからストレートに悲しい空気を出していて、シロップの曲の中でも少し異色な感覚を持ちます。ただ、わかり易さを超えた何かを持っているような。。。
アルバム「syrup16g」は、この曲のために買ったと言っても過言ではないですね。
すべてを失くしてからは
どうでもいいと思えた
枯れてしまった桜の花
かき集めているんだろうくだらない程 盛り上がった
無邪気な季節は過ぎた
昨日が未来のかけらなら
明日だって思い出だろう
最初の二行でとてつもないインパクトなわけですが、2段落目も秀逸な表現です。
Syrup16g – 汚れたいだけ
ゆらゆらするギターに自然なメロディー。脱力できます。
テレビをつけたら
何も感じなくなってしまったよ
そういつのまにか無力をなげいては
誰に言い訳したいんだろう
卑怯な奴だな心のスピードに
振り回されっぱなしだよ
大人になれなかった心にすがれば
救われると信じたんだよ
気が狂ってしまうから
なんか自分にも当てはまるようなことが絶妙に思い浮かぶのがシロップの歌詞の特徴だなあとか思います。
Syrup16g – Reborn
ああああ。これはいかん。いい。
昨日より今日が
素晴らしい日なんて
わかってる そんな事
当り前の事さ
ううう。
PVに出てくる女性は、モデルの今宿麻美ですね。懐かしい。。。
Syrup16g – 明日を落としても
曲の頭からド直球でメッセージを伝えてきますよね。
つらい事ばかりで
心も枯れて
あきらめるのにも慣れてしたいことも無くて
する気もないなら
無理して生きてる事も無い
この曲に救われた人が30万人以上いると思います。(推定)
Syrup16g – きこえるかい
これもいかん。。めちゃくちゃいい。
いいさ どんな言葉でも
受けるよ
いいさ どんな言葉でも
受けるよ知らせるさ 君には
きこえるかい知らせるさ 君には
きこえるかい
繰り返しのサビがここまで良さに変わるとは。
こういうのってだいたい飽きてしまうものなんですけどね。不思議です。
ということで、syrup16gの名曲たちでした。
(聞きながらこの記事を作っていたら、当初思っていたよりかなり多くなってしまいました)
ここまで読んで頂いた方は、この記事の中で3回くらいは泣けたのではないでしょうか?(笑)
番外編
名曲揃いのシロップですが、なんかちょこちょこと不思議なあたたかみのある曲があって、それがまた最高なので番外編として3曲をご紹介。
Syrup16g – 吐く血
ポップな曲、なのにこんなタイトル、暗い歌詞。
安心感のあるメロディーにこの不安定さ、笑いますw
アルバムに一曲はこういう曲をはさんできてくれるのがいいなあと。
こちらは「HELL-SEE」収録。
Syrup16g – (I can’t )change the world
この曲はタイトルに「らしさ」が詰まっている感じがしますよね。
ポップそうであり、哀愁、敗北感が漂うイントロ。。
広い普通の
心をくれないか
普通ってなんだろうな。と思ったりします。
こちらは「COPY」収録。
Syrup16g – パープルムカデ
ダダダ、ダダダ、ダーダー、というメロディーが強烈に残ります。
こちらも明るいような暗いような、絶妙な立ち位置がおもしろい曲です。
Sun will shine
進め 三輪車
この坂の向こうまで
行け 行け 行け
ちょいちょい歌詞で韻を踏むのもいいですよね。
こちらは「Mouth to Mouse」収録。
これだけの曲のバリエーション。
五十嵐さんが天才だといわれる所以がわかるような気がします。
ぜひまた生で拝みたいものです。
音源として一番好きなアルバムをはっておきます。
ジャケットもよくて飾りたくなる一枚。
この記事の中で紹介した曲では「She was beautiful」「生活」「(I can’t) Change the world」「Drawn the light」を収録。
『COPY』は20周年でアナログ再発されていて、今後20周年を迎える作品のアナログ化も期待せざるを得ません。
こちらもアナログ再発に期待。『delayedead』。
「Sonic Disorder」「翌日」「真空」「明日を落としても」「きこえるかい」を収録。