SILENT POETSの音楽で、物語を描く

SILENT POETS - SAVE THE DAY

先日、SILENT POETS(サイレント・ポエツ)のフルバンドライブを映画化した映画「SAVE THE DAY -SILENT POETS SPECIAL DUB BAND LIVE SHOW the MOVIE」をシネマート新宿にて観てきました。

この作品はクラウドファンディングによって制作が実現したわけですが、ファンにとっては当然見逃してはならない映画でしょうし、ファンでない方も一見の価値がある映画なのではなかろうかと。

※シネマート新宿での上映は終わっていますが、その後もUPLINK吉祥寺や逗子シネマアミーゴにて上映あり、下田さんがtwitterでつぶやかれているような草の根的な自主上映なども決まってほしいなあ

個人的にはSILENT POETSの下田さんがMINTOSというファッションブランドでSOPH.とコラボしていたとき(15年前くらいでしょうか)に、SILENT POETSのことを知り、おしゃれぶって音源も手に取ってみたのがきっかけ。

いまだに持っているMINTOSのグッズの数々。
mintos

アルバムのジャケットもめちゃくちゃかっこよかったですし、その写真やグラフィックなどのテイストがSOPH.のアパレルでも使われていましたので、ぶっちゃけ最初は“音源を買った”というよりは、“SOPH.の商品を買った”という感覚の方が強かった記憶。

ちなみにそのときの音源はこちら。(いきなりですが買ったほうがいいと思う)

そんな出会いからこんなに長く聞いて、映画館で映画まで観ることになるとは思いませんでしたね~

映画の中でライブで演奏されている思い出の曲を聞きながら、改めてSILENT POETSの音楽はいいなあと思ったのでご紹介。

まずは劇中で使われていた曲から個人的に好きな曲をいくつか。

SILENT POETS – Don’t Break the Silence

こちらは劇中のライブではYOSSYさんがボーカルで入っていて、素晴らしかったです。この朝露感。(朝露感って何)

改めて映画館のいい音響で聞くととてもベースが目立っていた印象。
ベースはLITTLE TEMPOのメンバーであるSEIJI BIGBIRDさん。(昔からSILENT POETSのベースとして演奏していた)

「Don’t Break the Silence」っていうタイトルも好き。

SILENT POETS – Sugar Man

こちらはライブでは武田カオリさん、山崎円城さんがゲストボーカルになっていた曲。

特に武田カオリさんのボーカルがめちゃくちゃよかった。。このボーカルの柔らかさを女性ボーカルで再現。最高でした。

音源化は今のところ予定がないでしょうから、映画で聞くしかねえっす。みんな聞こう。

Silent Poets feat. 5lack – 東京

映画を観た感じ、会場が一番盛り上がってたのはこの曲だったような。
5lackをゲストに迎えての「東京」。

カメラワークの影響もあったかもしれないですが、5lackによる場の支配力が全開でした。圧巻。

改めて曲を聞くととてもよく、これ、JAZZY SPORTから出てた7inch買っとけばよかったな~とか思ったり。

SILENT POETS – SUN

ここからはアンコール。名曲のオンパレード。

まずはSUN。太陽の壮大さを感じる一曲。(として書いているのかどうかは置いといて)
音的には影の印象の方が強いかもしれません。

東の果ての島国にいながら、砂漠に立ち尽くしたかのような感覚になる一曲。

SILENT POETS – Quiet Bird

SILENT POETSのおなじみの音が満載の一曲。
一音目から、ああこれこれ!と。

こういうリゾート感もいい感じ。

SILENT POETS – Moment Scale

そして個人的にも一番思い入れのある一曲が「Moment Scale」。劇中ではまさかのアンコールラストで演奏されて感動。

大学生のときに初めての一人暮らしをしながらめちゃくちゃ聞いた記憶。
このCDをかけるだけで田舎から出てきたばかりの自分の部屋がおしゃれになったように感じたんだよなあ。(いや本当に)

その当時聞く音楽といえばメロコアが主流だった自分には異色過ぎる音源だったに違いないけど、そこに入り込んできたのがSILENT POETSでよかったなあと。

ちなみに“ダブ”という音楽のジャンルもSILENT POETSから知ったはず。(ダブを聞くぞ、と意気込んで聞いたわけではないのは前述の通り)
その後はまったくダブにハマることもなく、SILENT POETSだけ聞いてるのは不思議。

「Moment Scale」で(個人的な)盛り上がりの頂点を迎えたところで終幕。

ここから映画の本編からはそれますが、2013年にSILENT POETSとしての久々の音源リリースがあったときもめちゃくちゃうれしかったですね~。

音も最高で。

渡辺省二郎のお仕事も素晴らしかった。(んだと思う。この音。)

SILENT POETS – ANOTHER TRIP from SUN

タイトル的に「SUN」へのアンサーソング的なものなんでしょうか。この音像、最高でしょう。
もう文句なし。

あまりのよさに、それほど投稿をすることもない個人のfacebookにもこのPVを投下。見事に反応薄でした。そんなの信じられるかい、、?笑

そしてライブが発表されたと思ったら、まさかの対バンがtoeだったのであります。
父さん、事件です。(でした)

繋がりをあまり感じられてなかった2つの好きなグループがまさかの対バン。あなたも即チケット取りましたよね!

しっかりその時のライブ動画も残ってますよ!これ、見逃してる人も多いのではなかろうかと。(動画も確かオフィシャルのものだったはず)

SILENTPOETS – LIVE DUB SET_2014.2.7

このときは下田さんに加えて、渡辺省二郎さんもステージに。

これ、確かド深夜にこの感じだったので相当ディープな空間になっていた記憶。
深夜のダブ攻撃、飛びます。確か外は雪が降ってたはず。

あ、このブログでレポートを書いてました笑
個人的な記憶をたどるためにもなかなかいいレポートです笑

みなさまもよろしければご覧ください。

以下も劇中では演奏されていませんでしたが、SILENT POETSにはまだまだ名曲がありますから、引き続きご紹介してまいりましょう。

SILENT POETS featuring Ranking Ann – Shalom

まあこの曲は異常なほどの中毒性。
Shalomが頭の中を無限リピート。このまとわりつくような音もそれを加速させます。

こういう音の作り込み方が好きなんだよなあ。

SILENT POETS – Farewell

一方でこんなにすっきりした曲もあったり。
アルバムを通して聞くときに、こういう曲が挟まれているととてもいいバランスで。

解像度を高くしても、メロディーが美しいです。

ISSEY MIYAKE Spring Summer 2001 Paris

実は、ISSEY MIYAKEのコレクションでも音楽として使われていたり。

そういえば結局この音源買えてなかったな。
確かパッケージもよさげだったし、モノで欲しい一枚なんですが。

さて、まあ名曲が多くていろいろ脱線してしまいましたが、話を映画に戻しますと、あの内容を大画面、大音量で聞けるというのは本当になかなか体験できないものかと。

ライブ映像ながら、映画以上に物語を感じる音像と美しい映像。
セトリも最高ですから。

これだけの曲を大画面で見られるチャンス。

美しい映像も相まって最高です。写真、映像は内田将二さんという方だそう。かなり昔からSILENT POETSの写真や動画などを撮影していた方らしいです。きっとこのお方にもその当時からかなりお世話になっていたんだなあ。(今は椎名林檎のMVを撮るほどのお方になっているそう。)

内田さんの写真、映像をもっと!という方は、SILENT POETS関連ならこちらがいいかも。
DVD付きで存分に楽しめます。(ディスク2が「Shoji Uchida+Silent Poets Presents “LAST JOURNEY”」)

音と映像、そしてそこから描く自分の物語。SILENT POETSにはそんな余白があってとても好きなのです。

⇒SILENT POETSの映画『SAVE THE DAY』の詳細はこちらから


予告のラストで「Moment Scale」がチラリと。これ見た瞬間に鳥肌でした。