ヌジャベスがサンプリングに使った元ネタがわかる曲をアルバムごとにまとめました。(アルバムの収録曲順にもしてあります)
原曲、ヌジャベスの曲、それぞれにYouTubeへのリンクもしてありますので、ぜひ聞き比べて楽しんでみてください!
ヌジャベスの曲へのリンクは、曲名の部分をクリックするとリンクします。(動画を貼るとページが重くなりすぎるので。。。)
それでは早速「Metaphorical Music」の曲の元ネタからまいります!
Metaphorical Music
Pharoah Sanders – Save Our Children
最初はいかにも民族音楽の雰囲気ですが、使われていたフレーズの箇所(1:50あたりから)で一気に抜ける感じがすごいです。
なんでしょうこの曲は笑
そしてまた民族的な音に戻るという繰り返し。その音の飛び方に何回かびっくりします笑
Miles Davis – Joshua
こちらはイントロから。マイルス・デイビスのトランペット、かっこいいですね~
Luiz Bonfa – The Shade of the Mango Tree
やわらかい。。。ゆるい空気とともに、哀愁すら漂うような感覚です。
Kip Hanrahan – Make Love 2
こちらは頭からわかりやすいサンプリングです笑
インストで聴いていた曲にボーカルが乗ってると不思議な感覚ですね。
FRANCIS LAI – VIVRE POUR VIVRE
この曲もイントロから。この曲がかなり面白かったです。この音がああなるんだ、というのが。
少しのアレンジであんなに聞こえ方が変わるのか~という。
Pat Metheny & Lyle Mays – September Fifteenth
ギターの弦がキュッキュッと擦れる音が印象的だったんですが、その音が原曲のままあって、なんかうれしくなりました。
サンプリングされているのは3分あたりのところですね。
Ramsey Lewis – Them Changes
ごくピンポイントですが、4:58あたりのドラム。
krzysztof zgraja – fin de siecle
大まかなメロディーはこちらを使ってますね。
11.Latitude -remix ※ヌジャベスの曲はYouTubeにアップされてませんでした
Gigi Masin – Clouds
原曲の浮遊感ハンパないですね。テンポ落とすとここまでふわーっとするとは。
「Clouds」っていう曲名ともめちゃ合ってますね笑
こちらは以下の情報をTwitter経由でいただきました!ありがとうございます!
@1overf_noise 1stの11曲目、Latitudeの元ネタはこれですね〜。https://t.co/IusMUkAZrX
— タカシコイケ (@xtxkxsx) 2017年3月6日
Baden Powell – Deixa
バーデン・パウエルはブラジルのギタリストらしいです。
ラテンのノリというのもヌジャベスっぽさのひとつなのかなと思います。
いろいろな国の音楽を取り入れて、曲が大きくなっていくのかな~と。
Gary McFarland & Co. – O Morro
見事。見事に切り抜いてタイトルの通り夏っぽさが出ていて。
Yusef Lateef – Love Theme From Spartacus
これはもはや名曲過ぎて。。原曲も素晴らしいです。
ちなみにこちらはタイトルの通り、映画「スパルタカス」の主題歌でもあります。
スタンリー・キューブリックだし、いい映画っぽいな~(音楽がいいと映画もいいことって多くないですか?)
Dick McGarvin – Nova The Beginning
「Peaceful」というタイトルのアルバムが元ネタなのでPeacelandという曲になったのかも?
Modal Soul
Yusef LATEEF – Love theme from The Robe
続けて、ユセフ・ラティーフから。
後半のここを引っ張ってきたか!という感じ。
サンプリングっていいとこ取りできるろあ思うんですが、いいとこかどうかを判断するのがセンスなんでしょうね~
「パリのめぐり逢い」という映画の主題歌でもあるようなので、映画も楽しめそうです。(Nujabes好きな人となにげなくいっしょに観たら、ドヤ顔できそうです笑)
TERRY CALLIER – ORDINARY JOE
ヌジャベスの曲よりあたたかみがあって、なんかほっこりします笑
休日のお昼ごはんの準備のときに聴きたいです。
巨勢典子(こせのりこ) – I Miss You
ヌジャベスの中で一番好きな人が多いのがこの曲ではないでしょうか。
原曲はこれほどゆっくりな曲だったんですね~
ヌジャベスの曲に慣れているので、自分の動きがスローになりそうな感覚笑
瞑想とかできそうな感じです。(瞑想したことないですが。)
テンポでこれほどまでに受ける印象が違う、というのも個人的には大発見です。
そして印象的なボーカル部分はこちらの曲。
Kenny Rankin – Marie
Hair piled up
Piled up high
Your hair piled up
Piled up high
You’re a flower
You’re a river
You’re a rainbow
のすべてがこの曲に詰まっています。
The Modern Jazz Quartet – The Blue Necklace
曲の途中の部分をイントロに、っていう発想もすごいですね~
Ahmad Jamal – Spartacus love theme
これも元ネタから名曲ですね~
スパルタカスのテーマ。ドラマチックな展開が素晴らしい。
アーマッド・ジャマルの音はマイルスが影響を受けたと公言しているほど。
The Great Jazz Trio – Favors
こちらはわかりやすくイントロ部分をがっつりと。
ヌジャベスの曲を先に聞いている身としては、元ネタで別の展開になっていくのが不自然にすら感じますね笑
Gypsy – Gypsy Queen Part Two
ファンキーな音がかっこいいこの曲、結構そのままノリが引き継がれている感じです。
最初の鍵盤のチャン!チャン!という音を管楽器に変えたんだな、と思うとヌジャベスの考えが見えてくるようでおもしろいです。
VELVET – BET YOU IF YOU ASK AROUND
こちらも原曲のノリがそのまま引き継がれている感じがいいです。
テンポも同じなのでは?原曲もボーカルが入っていい感じですね~
Charles Earland – Aquarius
こんなのよく見つけたな~と思うんですが。6:18あたりのドラムをサンプリングしています。
聞けば確かにそうなんですが、こんなのよく見つけたな~としか。(2回目)
JOHN HICKS – AFTER ,THE MORNING
この美しいピアノの旋律はたまりませんね~
好きです。ヌジャベスの曲の中で、JOHN HICKSは何度か出てきますね。
Chet Baker – What’ll I Do
サンプリング箇所は1分過ぎくらいのところから。
この曲はイントロからいい感じですね。世界観があるような気がして好きです。
Larry Ridley – Feelin’ Blue
この曲はもともとEarth, Wind & Fireの曲だったみたいですね~
すごい。遡れば遡るほどおもしろい笑
こうやって曲が進化していく過程がわかるのもかなりいいですね。
アイデアは過去のものに何かを加えて出来上がる、とかいう話もよくありますが、まさにこういうことなのかも。
First Collection hydeout productions
Joe Sample – Manha De Carnaval
ゆったりした形で使ってぼわーんとした音になってますね。
Friends Of Distinction – When A Little Love Began To Die
なんだかいろんな曲が混ざってる気がしますが笑
元ネタはさらに他にもありそうな気がする曲です!
Mary Watkins – A Chording To The People
ゆらゆらと始まるイントロからStill Talking To Youで使われているフレーズがありますが、ぐっと盛り上がる1分過ぎからがサンプリングされている部分ですかね。
原曲はさらに盛り上がる箇所もあるようで。
Miles Davis – Concierto de Aranjuez Part 1
こちらも1分過ぎあたりからゆらゆらと始まります。
マイルスがやっていたんですね。
Bahamadia – Uknowhowwedu
こちらはボーカルをサンプリング。曲を聞いていくと、あ、ここだ!って分かる箇所が必ずあるのでぜひ聞いてみてください。
Miles Davis – Concierto de Aranjuez Part 1
0:58あたりのメロディー。こんな風に切り取るんですね~
曲を通して聞いてて、ここを切り取ろう!となるような部分でもないような。
2nd Collection hydeout productions
Pharoah Sanders – Ocean Song
こちらもファラオ。3:20あたり。こんな欠片のような部分を。。アルバムの入りとして印象的な音なので感動。。
Gloria Lynne – Thank You Early Bird
展開が変わるところで効果的に使われていますね~
クラムボン – フォークロア
個人的にクラムボンも好きなので、もっとこの組み合わせで、多くの曲を聴きたかった、、と思ってしまいます。
日本のアーティストで、かつ活動中のアーティスト、さらに曲全体が使われている、ということで、アルバムの中では異色でありそうで、実際に聴いてみると、ごく自然に入っているのがすごいなと思います。
Ramsey Lewis – Julia
こちらも印象的なイントロ部分。テンポがゆっくりになるとさらにきらきらした感じが増しますね笑
Jose Feliciano – Affirmation
ライブがめちゃくちゃかっこいい!!!
ヌジャベスを通じて聴いていた曲がライブで演奏されている、というのも不思議な感覚です。
ホセ・フェリシアーノ、ギターもめちゃくちゃうまいですね。
(正確に言うと、うまさは細かいところまではわからないのですが、とにかくかっこいい。。。)
こんなギターが弾けたら最高でしょうね。
ホセ・フェリシアーノ、個人的にこの記事の中で最高の発見だったかもしれません。
Joachim Kuhn – Housewife’s Song
こちらもイントロから。原曲よりテンポを遅くして揺らいだ感じで使ってるんですね。
早くしたり、遅くしたり、表現したいことに対して、的確なサンプリングがされているんだな~と。
Djavan – Meu Bem Querer
こちらもイントロ。ブラジルの音楽。
The Copeland Davis Group – Morning Spring
さらにこちらもイントロ。ほぼそのまんまですね。原曲もいいなあ。
14.After Hanabi -listen to my beats-
Dinah Washington – Willow Weep For Me
この曲もいいですね~
メロディーではなく、ボーカルのみが使われているパターンもあるんですね。(無知過ぎて。。。)
ボーカルへの処理もしていたりして、おもしろいですね~
原曲の後半はボーカルがオクターブ?上がっているところもあっていい感じです。
samurai champloo music record departure
Laurindo Almeida – The Lamp Is Low
最初は後ろのほうで流れているメロディーがあって、その後メインの方に流れてきますね。
このギターの音がギターっぽくない不思議な音で好きです。
アナログ感のあるあったかみのある感じはどうやって出しているんでしょうか。
これも名曲です。
ということで、ヌジャベス元ネタまとめ、いかがでしたでしょうか?
ヒップホップ初心者の自分にとっては、元ネタがわかるとなんだかうれしくなってしまうという、そんな感覚でした。
ヒップホップは、「これこれ!知ってるよ!このフレーズ!」というのが、本来とは逆の流れっぽくておもしろいんですよね。
原曲を知っていて、ヌジャベスの曲でも使われているのを知る、という順序が、普通の流れだと思うんですが。(原曲を知っててカバー曲を知る、的な流れと同じで)
ヌジャベスを知って、原曲に戻るという流れを楽しいものにしてくれる、っていうのがすごいな、と記事を書いていて思いました。まさに時代を超えて音を楽しませてもらっているような感覚。
それだけ、ヌジャベスが作っている曲が素晴らしいのであろうと思います。
こんな、音楽をより楽しくしてくれるアーティストには感謝するしかないです。
※他にも元ネタありましたら追記しますので、Twitterなどからぜひお知らせくださいませ!