このブログでたびたび紹介している野村訓市さんのラジオで聞いた曲。
Vegyn(他サイトの日本語表記を見ていたらヴィーガンと書いてありましたが読めないですね~、ほんとかな→2022年の来日告知でもヴィーガンとの記載があるので間違いなさそう)のこちら。
Vegyn – It’s Nice To Be Alive
I am robot and proudっぽくて懐かしいな~というのが最初の印象だったのですが、曲を聞いているうちにグイグイ引き込まれまして。中毒性が高いのでここ最近ずっとリピートしているんですよね。
いわゆるエレクトロニカにカテゴライズされると思うのですが、どこかあたたかみがあって。
音の揺れや膨張してる感じとかがめちゃくちゃ気持ちよくて。生音を使っているところもあるのかな。
言葉が入るところも下手をすると安っぽい感じになるものも多い気がしますが、この曲はそんなこともなく。
入りからいいんですが、1:50過ぎで「LET’S GO」の声とともにさらに広がっていくところの音がどツボです。
最近の海外で突出しているアーティストって、なんとなく「この音は日本からは生まれないよな」という感覚を受けることが多いのですが、Vegynのこの曲はどこか音に日本的な感じがするところがあったりもして。ハラカミさんっぽいのかな。(アルバムを通して聞くとそういう印象は減るんですが、こちらの別の曲もそんな雰囲気が)
曲に入る前のアナログ感ある音やPVの撮り方(アルバムでPVのあるものは全部こんな感じ)、ダンサーの動きと曲の連動感も好きです。
野村訓市さんは最近飛行機のフライト中にこの曲を聞いていた、という話をしていましたが、確かに空でこの曲を聞くのはめちゃくちゃ気持ちよさそう。
「It’s Nice To Be Alive」という曲名も好きなんですよね。
確かにちょっとうまくいってないときとかに聞いたら、生きてるのも悪くないなと思わせてくれる曲かも。
Vegynはこの曲を含むファースト・アルバム「Only Diamonds Cut Diamonds」を11月にリリースしたばかりなのですが、フランク・オーシャンの「Blonde」や「Endless」などにも参加しており、もともとはイギリスのクラブでジェイムス・ブレイクにデモを渡したら、それをラジオでかけてもらえた、というのが広まるきっかけだったようです。
今作ではJPEGMAFIAとコラボしている曲もあったりします。
デビューアルバムにも関わらずVegyn自身が立ち上げたレーベル「PLZ Make it Ruins」からのリリースとなっていて、ここもなかなかおもしろいなあと思ったり。立ち上げたばかりとはいえ自主制作みたいな規模ではなく、ここまで世界的にうまく乗っけられて極東で生きる小市民のわたくしに届くほどの方法が確立されているということなのかなあと。
こういうことが起きると、この世界も生きていてたまにはいいことが起きそうな気がしますね。
という記事を書いて、twitterでこの記事を紹介したところ、ご本人に届いてRTしてもらえたので、やはりいいことが起きる気がしますね!
届くことをまったく想定してなかったし、まるっきり日本語だけど、記事がVegynご本人に届いた!
twitterすごいな〜 pic.twitter.com/AbFlKgSE5b
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) November 24, 2019