エレクトロニカと言われるであろう曲の中で、個人的なおすすめ曲をまとめました。
作りながら、“エレクトロニカ”と言われるジャンルの境界線がやや曖昧にはなりつつあるのかなと思いつつ、とにかく一度聞いておいて損はない曲を集めたつもりです。
※よく知られている、キラキラした音のエレクトロニカではなく、ストイックな感じの曲が多いので笑、イメージと少し違う曲も多いかもしれませんのでご注意ください!
エレクトロニカは、ジャンルの境界線が曖昧になったところに、おもしろい曲が生まれつつあるのではないかと思っております!
それでは早速ご紹介です。
Telefon Tel Aviv
まずはじめは、テレフォン・テル・アビブ。
メンバーのチャーリー・クーパーの死によって、今後新作がリリースされることはないでしょうが、生涯聴けるであろう名曲をいくつも残しています。
※2017年になんと新曲が公開されました!気になる方はこちらから
1stアルバム「Fahrenheit Fair Enough」からは、もはやエレクトロニカの金字塔と言って良い、こちらの曲。
入手困難になりつつありますが、この音源は一生ものです。
Telefon Tel Aviv – Fahrenheit Fair Enough
こちらの曲は2ndアルバム「Map of What Is Effortless」から。
穏やかそうな曲の中にいくつの音が入っているか。表面的にも、噛み締めても楽しめるであろう曲です。
Telefon Tel Aviv – Nothing Is Worth Losing That
上記のように、当時に発売されたものは、名盤過ぎるあまり、多々ニーズがあるのに廃盤でプレミアが付きがちですが、「Fahrenheit Fair Enough」が2016年に再発、そして2017年7月には「Map of What Is Effortless」が再発!
名盤が定価でご購入いただけますよ。ありがたやありがたや。
しかも1stは新たに8曲のボーナス・トラック(未発表音源)付き。最高。(アナログも海外レーベルのGhostlyから再発、ボーナストラックもCDと同じ曲が収録されています)
2ndも坂本龍一REMIXが収録されて大満足な一枚。
一家に一枚、ぜひ!超おすすめです。再発盤はこちら。
⇒テレフォン・テル・アビブのおすすめ曲はこちらの記事でまとめて紹介しておりますので、ぜひご覧ください
Ulrich Schnauss
ウルリッヒ・シュナウス。
エレクトロニカの中でもシューゲイザー的なものに近い存在になるかと思います。
シンセサイザーを使った透明感のある音、つかみどころがなくて、そこが素晴らしいです。
Ulrich Schnauss – Goodbye
こちらは最新アルバムより。イントロから全開です。
浮遊感のある入りからしっかりしたリズムへ。ナイスです。
Ulrich Schnauss – Like A Ghost In Your Own Life
Flying Lotus
もう誰も止められない感が全開のフライング・ロータス。
すでにエレクトロニカかどうかとか、ジャンルがどうとか、そういう枠を取っ払った存在に。
※叔父にはジャズのジョン・コルトレーンがいたり、その血筋すらもすごいです
最新アルバムも高評価で、最近行われた来日公演も絶賛の声が多々聞かれました。(自分は行けませんでした、、無念。)
最新アルバムから、ケンドリック・ラマーとコラボした、こちらの曲。いろいろな方向から、独自のタイミングで、想定外の音が次々に飛んでくる感じ。天才ですね。
Flying Lotus – Never Catch Me ft. Kendrick Lamar
前作もとんでもないアルバムだったんですが、まだまだその先を行ってますもんね。
これからどうなってしまうんでしょうか。楽しみとかそういうレベルを超えた存在かもしれません。
こちらは前作のエリカ・バドゥとのコラボ曲。
Flying Lotus – See Thru To U feat. Erykah Badu
まだまだフライング・ロータスの快進撃は続きそうですね!
Squarepusher
スクエアプッシャー。
美しい曲からゴリゴリの曲まで、変幻自在の振れ幅に圧倒されるばかりです。
ドラムンベースだよなとも思いつつ、以下の曲とかはエレクトロニカっぽくもあるような。
とにかく、「Iambic 9 Poetry」は必ず聴いておいていただきたい!(希望笑)
Squarepusher – Iambic 9 Poetry
こちらも大名曲。エレクトロニカを知る者は絶対に聴かなければならない(と、今、勝手に決めた)一曲です。
作業用BGMとして深夜にかけるとめちゃくちゃ捗ります笑(が、あまりにも捗りすぎてダメージが残ります苦笑)
ライブだとこんな風になっちゃうのもすごい。
SQUAREPUSHER – different styles
2001年のフジロック、ホワイトステージにて。後半の盛り上がり方、素晴らしい~
最近はオーケストラとコラボってこんなことも。やりたい放題ですね笑、最高です。
Excerpt from Ufabulum – Squarepusher & Charles Hazlewood vs Southbank Sinfonia
プッシャー先生は生音ベースも最強なので、ぜひライブで。
Mouse on Mars
マウス・オン・マーズ。
クラフトワークと同郷から生まれた音。ジャンルとしてはテクノの方が近いのかもしれませんが、一度お聴きになることをお薦めしたいユニットです。
Mouse on Mars – Polaroyced
エレクトロニカの冷たい印象の中で、異常なほどのポップ感が出ているところがマウス・オン・マーズらしい感じがします。ポップなのにクールな絶妙なバランス。
Mouse On Mars – Unt It Led States Of
マウス・オン・マーズのポップな曲たちの中で、ひときわ際立つストイックな曲はこちら。
本気出したらこんなもんかな、的な笑、ガンガンにシビレます。
Bonobo
ボノボ。最近、個人的にすごく好きなアーティストです。
音源はNINJA TUNESからのリリース。
音へのこだわりはもちろん、ビジュアル面も気を使ってそうな感じが素晴らしい笑
Bonobo – Emkay
打ち込みが多いであろうエレクトロニカで、生音が多めなライブも素晴らしいです。
編成もオーケストラ的なものを使っていたり、惜しみない感じがダイレクトに音に反映されているような。
日本にもぜひこの編成で来日して欲しい。
あと、個人的にはドラムの音が素晴らしく気持ちいい。このお方は誰だ。
そして、エレクトロニカのライブとは思えないこちらのオープニング。
Bonobo – Prelude , Kiara
ビートが乗っかってくるところで最高潮に。これを体感したいものです。
名盤「Black Sands」より。
Four Tet
フォー・テット。
もともとポストロックのバンドをやっていたそうで、キーンと来る高音の入れ方が刺さります。
高音が入るまでの前振りもひねりが加えてあって独特なリズムなのも、なかなかにおもしろく、そこが他のアーティストと違うところかなと。
Four Tet – Jupiters
最初のパートから、次の展開へ入ったかと思いきや、また最初のフレーズが入ってくる、という構成がおもろいです。
Four Tet – Locked
前振りが異常なほど長いのですが、これもまた乙。
じらしテクとでも言うのでしょうか笑
後ろがいいからこその前振り、という感じです。
「PINK」が名盤かと思います!
Jon Hopkins
ジョン・ホプキンス。
ブライアン・イーノ御大も認めるその才能。
個人的にはこの曲が素晴らしいです。
Jon Hopkins – Light Through The Veins
同じフレーズが繰り返されているのに、次々に展開が変わっていく感覚を持たせてくれるのがすごい。
9分超えという長さでも、全く飽きがこないのも不思議。
Aphex Twin
エイフェックス・ツイン。
2014年に、13年ぶりのニューアルバム「Syro」がリリースされ、絶賛を浴びておりました。
もう説明不要かとも思いますが、この中に入れないのもアレだなと思いまして。。
エレクトロニカなのかもはや分かりかねますが笑、特に個人的に美しいと思う曲をあげておきます。
音源としてはもっとゴリッゴリの曲が多いですけどね笑
Aphex Twin – Flim
ただ美しいだけではなく、Aphex Twinらしい毒々しい感じの音も入っているのに、最終的にはやっぱり美しいという名曲。
そしてこちら。
Aphex Twin – Avril 14th
ピアノ曲もできちゃうの、、!?と。しかもピアニスト顔負けの美しいメロディー汗
天才確定であります。
PREFUSE73
プレフューズ73。
ご存知、ギレルモ・スコット・ヘレンのプロジェクト。
エレクトロニカにヒップホップ的な要素を加えて、音をメッタ斬りにして、曲を構築しています。(ボーカルチョップと呼ばれる手法)
Delarosa and Asora(デラロサ・アンド・アソラ)、Piano Overlord(ピアノ・オーバーロード)、Savath and Savalas(サヴァス・アンド・サヴァラス)など、いろいろな名義で活動をしていますが、どれもなかなかに素晴らしいです。
※全部、名前の響きがかっこいいです笑、このあたりにもセンスが出ているのでしょうか。
民族的な音楽のようにさえ聞こえてくるのに、クールな感覚を持たせる不思議な曲。天才です。
School of Seven Bellsとのコラボ曲。
Prefuse 73 w. School of Seven Bells – The Class of 73 Bells
別名義のサヴァス・アンド・サヴァラスからは、美しいこちらの曲。
Savath & Savalas – Journey’s Homes
この曲は公文式のCMにも使われたそうです。
かなりセンスのいい選曲ですね。プロデューサー、ナイスです。
同じ人物が作っているとは思えないような曲なんですけどね笑
Teebs
ティーブス。
上で紹介したFlying lotus率いるレーベル「Brainfeeder」の所属アーティストです。
音はもちろんのこと、ジャケットも自分でアートワークを作っているというところがすごい。
そして、そのデザインセンスが抜群にいいのがポイント高いです。音楽のセンスも当然◎。
Teebs – The Endless
こちらもDOPEです。この揺れ感。
なんとなく日本人には作れ出せなさそうな感があって好きです。
想定外のことに驚かせてくれる感覚。
Teebs – View Point
アートワークの制作風景はこちら。動画にもセンスの良さが溢れでてます。
ご覧頂くとわかるように、レコードジャケットにペイントをしています。
TEEBS / ANTE VOS / Part 1 artwork of Mtendere Mandowa from Theo Jemison on Vimeo.
日本で個展も開いていたとか、、見逃しました。。
Gui Boratto
最後はガイ・ボラットのこの曲。
過剰な表現かもしれませんが笑、この曲に出会えてよかったなと思います。
Gui Boratto – Beautiful Life
スケボー動画のエンドロールに使われていて、なんと素晴らしい選曲なのかと感動しました。
そのスケボー動画はこちら。
他の選曲もジャンルを限らず素晴らしいので、お時間あるときにぜひ。
ということで、おすすめエレクトロニカの曲、名盤まとめでした!
何かひとつでも新しい発見があったとしたら、うれしいです。
このラインナップを見て、「これは聞いとけ!」というおすすめ曲があったらぜひご紹介を笑
それでは。
このリスト、自信あります。
ストイック寄りなエレクトロニカ。ぜひ。
【エレクトロニカ好きは必聴!】おすすめエレクトロニカ12選https://t.co/ZGZZbc2EV3 pic.twitter.com/CWsmTwkp3o
— 1/f揺らぎ (@1overf_noise) 2016年9月29日
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