Telefon Tel Avivの音源は、買っておくことをおすすめします

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テレフォン・テル・アビブの1stにしてエレクトロニカの金字塔であるアルバム「Fahrenheit Fair Enough」が再発されますよ!!!

⇒テレフォン・テル・アビブは、以前におすすめエレクトロニカの記事でもご紹介しました

HEFTY RECORDSから発売された「Fahrenheit Fair Enough」は、今やCDショップでは見つからず、入手困難。

Amazonでも高騰していましたが、今回の再発で、ついに定価で購入できることとなりました。(素晴らしい。)
レコードは海外のレーベルGhostlyから、CDは国内のレーベルPLANCHAからのリリースです。 ※CDは日本国内限定だそう

そんなテレフォン・テル・アビブは、1stの「Fahrenheit Fair Enough」以外の音源も素晴らしいので、この記事でご紹介したいと思います!

音を聞いていただくとわかりますが、メンバーのチャールズがパンクをルーツにしている人だということにも驚くことでしょう。(自分もこの記事を書くまで知りませんでした笑)

それでは早速どうぞ!

Fahrenheit Fair Enough

もうね、このアルバムは一家に一枚。

死ぬまで聞けるので買ってください。

上記の通り、廃盤で高騰気味でしたが・・・

なんとこのたび再発が決定!
しかもなんと未発表のボーナス・トラック8曲付き。

※大名曲「Fahrenheit Fair Enough」の’99バージョンも収録。

これはお兄さんもお姉さんも買うしかないですよ。ウン万円の値がついてプレミア化していたアナログすらも再発。

これだけの音源は、多くの方の手元にある方が世界的な幸せでしょうね笑

宣伝が先行しましたが笑、テレフォン・テル・アビブのおすすめ曲をアルバム別にご紹介してまいります!

再発のリリース情報によると、テレフォン・テル・アビブとしての活動も再開するようですよ!
 チャールズ亡き今、ジョシュアがどんな音を生み出してくれるのか、楽しみです。

Telefon Tel Aviv – Fahrenheit Fair Enough

この曲は、自分の頭の中のエレクトロニカの概念を変えてしまうほどのインパクトでした。

正直最初はよくわからずにスルーしたんですが笑、聞けば聞くほど心地よい音、絶妙なタイミングで入ってくる音。

ものすごく多くの種類の音が重なっているのですが、細かい音の一音一音を追ってしまって、もはや脳内完コピできてるんじゃないかというほど聞き込んでますね笑

聞けば聞くほど新たな音が出て来るようなするめ音源感覚もおもしろいです。(今まで気づかなかったけどこんな音も入ってたかー!みたいな。)

もはや、この曲だけでこのアルバムを買う価値があると思います。

2001年に発売のアルバムですから、この音源に影響を与えられたアーティストも数多くいると思うんですよね。

1stアルバムの1曲目からこの完成度ってヤバすぎるでしょう。。

Telefon Tel Aviv – TTV


大名曲「fahrenheit fair enough」の次に収録されていても全く見劣りしないというTTV。

ゆったり目なループの中で鋭い音が挟み込まれているという、アンバランスなようで絶妙な緊張感とともに音源として成り立っているという、なかなかな一曲。

Telefon Tel Aviv – John Thomas On The Inside is Nothing But Foam


トゲトゲしい音が多めなのかなと思いきや、こういうオーガニック感を感じる音も自在に操っていってとてもかこがよろしい。

同じフレーズでも微妙に音を歪ませていたり、単なる繰り返しになってないところも学ぶところがあります。(何を)

Telefon Tel Aviv – What’s The Use Of Feet If You Haven’t Got Legs?

1:30のあたりとか微妙~に展開が変わって高揚感が出てくる箇所が最高です。

これだけの音数をぶちこみつつ、2:20あたりのいったん立ち止まるような音の展開もすてき。
全体の物量があるからこそ際立つ部分だなあと思います。

Telefon Tel Aviv – Fahrenheit Far Away

美しい鍵盤の音とダブ的に作り込まれた音がこれまた最高。

アルバム全体を通してのものすごく濃い内容を、すべて洗い流すような一曲。

そしてこちらが「Fahrenheit Fair Enough」の’99バージョン。(2曲目の方ですね。)

Telefon Tel Aviv – Fahrenheit Fair Enough (Archive ’99)

原曲と重ね合わせてみましたが自分の中では、、繋がりません笑

どう昇華してあの曲が生まれたんでしょうか。ますます気になるw

ちなみにこの名盤はジャンルを超えた影響力を持っており、toeの柏倉さんすらも影響を受けたとのこと。

Map Of What Is Effortless

こちらはまだ廃盤のまま。

再発するといいですねえ。1stと同じく、素晴らしいリリースが多々あったのになくなってしまった(涙)、Hefty Recordsからのリリース。

※2017年に2ndも再発決定!!!ボーナストラックで坂本龍一のRemixも収録されてます。

Telefon Tel Aviv – When It Happens, It Moves All By Itself

入りから充分な厚みのある音なのに、1分過ぎでさらに厚みが出てきてウワァァァ!!!となります笑

夜の人通りのない道で一人で聞いたら気が狂いそう。

Telefon Tel Aviv – I Lied


オーケストラのような広がりとボーカルが、エレクトロニカと融合するこの曲。

このあたりの曲が前作との違いを見せつけている感じがあります。

ボーカルも曲の質感をうまくとらえる音に調整されているんでしょう。
すっと入ってきます。このあたりのバランスも極上。

Telefon Tel Aviv – My Week Beats Your Year


クラップ音が中毒性高いこの曲。こちらは女性ボーカル。

なんというかボーカルなんですが、曲の一部となっていてボーカルっぽくなってないところが、音重視のテレフォン・テル・アビブっぽいというか。

曲作りのときに、「こういうボーカルにしようかな~」とここまで描けているものなんでしょうか。
そのあたり聞いてみたい笑

Telefon Tel Aviv – Bubble And Spike


こちらは海に潜り込んでいったのに、不思議と心地よく呼吸ができ、日差しが心地よく降り注ぎ、その中をふわふわと揺らいでいるような音。

目を閉じて聞いて、野外で気持ちいい日に聞いたら全て洗われそうです。

Telefon Tel Aviv – Nothing Is Worth Losing That

個人的にこのアルバムの中で一番好きな曲。
前半から後半にかけての広がりとそれほど変わってないはずなのに、とてつもなく大きく感じる加速度がすてきです。

2:40あたりからぐーっと厚みが増してきて、3:10あたりで落ち着いたあとに、さらにもうひとつ山が。
ぜひ通して聞いてみてください。

音が身体に広がっていきます。

Telefon Tel Aviv – What It Is Without The Hand That Wields It


この曲は1stっぽい感じの曲ですかね。

スクエアプッシャーにも似ている音のような。

前半の静けさからの後半(2:30くらい)のスイッチの入り方はなかなかのものですね。
きっつい音の裏にふわーっとした音が入っていて、この平衡感覚がやはり絶妙だなあと。

ラストをよく聞くと、鳥の鳴き声入ってますからね笑

Telefon Tel Aviv – At The Edge Of The World You Will Still Float


「世界の果てであなたはまだ浮いている」というタイトルのこちらの曲。

これはタイトルと曲がめちゃくちゃ合っていると思うんですが、アコギの音から入り、がっつりテレフォンテルアビブの世界に引きずり込まれ、またもやっとした音に包まれて終わるという。

全体を通して聞いていただきたい一曲。

この後に、日本盤にはボーナストラックとして「Jouzu Desu Ne」という曲が収録されているんですが、TTAと日本がどのような関係だったのかご存知の方がいらっしゃいましたらタレコミお待ちしております!(気になりすぎるので笑)

Telefon Tel Aviv – Sound In a Dark Room


そしてこの曲。この曲も日本盤のみのボーナス・トラックだったんですねえ。

世界のみなさん、日本人だけすいませんクオリティー笑

ゆったりしたテンポの中で刺々しい電子音が入りつつ、女性ボーカルの透き通った声がとても心地よいです。

こちらも「Sound In a Dark Room」のタイトル通り、ひんやりした感じがいいですね。
(えもこれ実際に暗い部屋で聞いたりしたら、絶望すらしそうですがw)

Immolate Yourself

「あなた自身を犠牲に」というアルバムタイトルで、偶然にもリリースの2日後にメンバーのチャールズ・クーパーが死亡する、という事故が起きましたが、アルバムとチャールズの死に関係はないそうです。

R.I.P.

Telefon Tel Aviv – The Birds

段々と重なり、厚みの増していく曲っていうのはよくあると思うんですが、ここまで普通じゃない音が重なっている曲はなかなかないんでしょうか笑

想定している音と少しずつ違うというか、自分の頭にはない音が飛び込んでくる感じ。さすがです。

Telefon Tel Aviv – Helen of Troy


このアルバムではこの曲がおもしろいなあと。

1分過ぎから入ってくる音にあたたかい広がりがあって。
冷たい音の印象が強いTTAですが、この曲はあったかく少しポップな感じもします。

Telefon Tel Aviv – Stay Away From Being Maybe


クラップ音が鋭く入ってくるのが好きです。

リズムが取りにくい箇所にこういう音が入ってくると勝手にそのタイミングを覚えようとしてしまうことないですか?

その効果を実にうまく取り入れている曲だと言えます笑

その音もかき消すほどの後半の音。頭をかき乱しながらすっきりさせてくれる感じが最高。

Telefon Tel Aviv – You Are the Worst Thing in the World


こちらはTTAの中では少しクセが強めなメロディーが特徴的。

あまり曲名を気にしてなかったんですが、「You Are the Worst Thing in the World」というタイトルを初めて見たときには衝撃でした笑

Telefon Tel Aviv – Immolate Yourself


4分過ぎからの音はもうこのユニットずるいなあという感じ。

「この音出せばみんなあがるでしょ」感すらあります笑

そして最後はドラムの音のみに収束。この辺の変化がにくいですよね。なかなな他にない形かと。

この曲で終わる、というのも何かチャールズの死を連想してしまいますが。。

ということで、テレフォン・テル・アビブのオリジナル音源からおすすめ曲をご紹介しました。
(テレフォン・テル・アビブ名義でリミックス・アルバムも出ています)

こういう音源の再発に反響が多くあって売上も上がると、名盤音源が掘り出されて再発、っていう流れも増えると思うんですけどね。

中古市場で高騰している音源、まだまだあると思います。

ただ、感覚的に、そういうのを仕掛ける大手は少なそうですね。(このご時世、アーティスト側も大手を避けそうな気がしますし笑)

レア度が低くなる、というのはファンとしていまいちな点もあったりしますが、より多くの人の手元に届く、というのはとてもよいことかと。

ということで微力ながら勝手に作った、宣伝のご協力記事でした笑